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ようやくうpできました^^
こちらです↓↓↓ 【ニコニコ動画】【ダブルラリアット】実況しながら小説が書けるか?part2 ■毎度おなじみ低画質のため、本文を載せておきますw 聞き慣れたチャイムの音が鳴り響く。その音色は、たいていの学生にとっては退屈な一日の始まりを告げるに過ぎないが、俺にとっては、自分の世界の始まりを示す、貴重な合図である。甲高い響きが耳に自然と馴染み、同時に、周囲の雑音が消え去っていく。挨拶がわりに昨夜のテレビ番組や話題のアーティストの話などで盛り上がっているクラスメートたちの姿も、徐々に見えなくなっていく。少しずつ、世界が移り変わっていく。 唐突に、あいつの顔が脳裏をよぎった。視線を向けると、窓側の一番後ろの席で、流華は読書にふけっていた。その横顔は淡々としていたが、穏やかに微笑んでいるようにも見えた。 「ねえねえ、流華もそう思うよね~」 先ほどまで輪を作って談笑していた女子たちが、視線を下ろしている流華の後ろから声をかけた。流華は一瞬目を細めたが、すぐに向き直り、朗らかに笑って見せた。 「なになに~、何の話してたの~?」 真ん丸い瞳によく伸びる声、いつもと何ら変わらない流華の姿。わずかに流華の視線がこちらに向けられた気がした。 ――また、絵描いてるんだ。 寂しさを帯びた、沈んだ声。時々見せる彼女の弱い部分、それがたった今も視線を通じて伝わってくる。 PART3へ続き! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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