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カテゴリ:日記
考えた事だけで、ネタが埋まりそうなので、いきなり…
何がショックかというと… 昨日、NHKスペシャルを見たんですよ。 興味がある内容だったので、見るぞーと思って。 序盤はね、とある技術の平和利用についてだったんですよ。 腕をなくした人は、指の一本一本、関節を一個一個、自在に動かす事ができる義手を使う事ができる。 耳が聞こえない子供が、その技術を使えば聞こえるようになる。 パーキンソン病になった患者は、その技術を使えば、健常者と変わらないように生きる事ができる。 これは全部、「神経末端を利用して機械を制御する」「脳を適応させる」「脳を制御する」という技術です。 ○腕をなくした人には、 ・機械の手の圧力センサーが感知した圧力情報を、細い電極を通して腕の神経に接続し、触られたという感覚を脳に感じさせ、また、神経から、機械の制御系回路にも電極を通して接続し、腕を動かしたいという種々の神経信号を電気信号として取り出し、それに応じて指、腕、手首、指先を制御する技術を。 ○耳が聞こえない子供には、 ・頭蓋内に「人口内耳」を埋め込み、耳に集音機を取り付け、集音機から送られる信号を人口内耳で音に変換し、その音を神経信号に変換した上で、脳内の音を識別する神経に、電極を使って直接神経信号を送り込み、音を認識させる技術を。 ○パーキンソン病の患者には、 ・脳の異常信号を発している部分がパーキンソン病の原因であるから、脳内に電極を挿入し、パーキンソン病の症状を和らげる機能を持った機械に接続し、電極から異常信号を発している部分を刺激して抑制するように制御。さらに本体の機械を体に埋め込み、外部からリモコンで直接制御する技術を。 これらによって奇跡のように人は生きる事ができるんですよね。 見ているこっちもびっくりするほどに…。 腕や足の震えが止まらず、筋肉の制御が効かなくなるパーキンソン病の患者が取材を受けていましたが、機械のスイッチが入ってる状態では、表情豊かにしゃべり、乗馬もでき…でもひとたびスイッチを切ると、体の制御が利かなくなり、しゃべる事もできなくなる…。 でもスイッチを再び入れると2分もしないうちに震えが収まって、何事もなかったかのように、くるっとダンスすら踊って見せてしまうんです。 俺の知り合いにもパーキンソン病と知らされた1ヵ月後に自殺した人が居ます。 彼女も、この技術さえあれば生きていたのにな…と思いました。 こういう技術の進歩というのは、喜ばしい事だし、苦しんでいる人を助けられたらどんなにいいだろうって思いました。 でも、後半にあったのは、背筋がぞくっとするように怖い事。 1:ネズミは何もしなくても考えるだけで機械を制御できる。 2:ネズミを思い通りに動かす事ができる。 3:頚椎損傷で頭部以外動かない患者は、パソコンを自在に操る事ができる。 4:うつ病の患者は、ウキウキハッピーに生活ができる。 5:人間の記憶は取り出し、パソコンに保存し、また他人と交換する事ができる。 どれも、変でしょう? 常識じゃ考えられない。 でも、可能なんですよ。 1 ネズミに、まず刷り込みで、「レバーを押すと、ストローが出てきて、おいしい水が飲めるんだよ」と教える。その時、脳の腕を動かす神経部に電極をさしこみ、腕を動かしたいと思うときの脳神経信号を直接コンピューターに記録する。 その後、何度か繰り返し、覚えたら、レバーと水を出す機械の接続を切って、脳神経と水を出す機械をパソコンを解して接続、腕を動かしたいという信号が脳から出たら、それをパソコンで解析、記録信号と合致したら、機械を動かす。という回路を作り直す。 そのうち、ネズミは考えるだけで機械を制御し水を得る事ができるようになる。 2 ネズミの脳の両腕を動かす部分に電極を、快楽中枢部にも電極を刺し、パソコンから腕を動かすように、と指令を送る。その時、右の腕を動かすよう信号を発し、右に曲がれば快楽中枢をしげきしてやるという風にして、刷り込みを行う。 左右ともにこれを行う事によって、ネズミはパソコンから送られる指示通りに、右に左に動く。怖がるはずの高所でさえ、何のためらいもなく登っていく。 3 頚椎損傷で全身不随の人の脳に電極を刺し、パソコンへコネクタを接続し、脳とパソコンを直結する事で、患者は「マウスポインタを右上に少し動かしたい」「円を描きたい」「クリックしたい」と思うだけでマウスポインタを制御し、自在に操る事ができる。 4 脳の中の、負の感情の中枢部分は、悲しいと思うことがあると活発に動作する事が分かっているが、そこに電極を挿入し、パーキンソン病と同じように、抑制信号を送ってやると、負の感情が和らぎ、相対的に明るい感情が表に出て、うつ病の症状は劇的に改善される。 5 記憶をつかさどる部分は、海馬と呼ばれているが、これの機能を実現するICチップ、人工海馬が開発され、もう少し技術が進歩すると、記憶をパソコンに保存、またその情報を別の人に移し変える事も可能になるという。 これも本質を取れば、上の平和利用となんら代わりのない技術です。 「動かしたい」と思えば動く。腕もパソコンも水飲む機械も結局は制御する物です。 「脳に電気信号を送り、それを認識するように脳が適応していく」これは、人口内耳も刷り込みで右に左に曲がるマウスも、機械から進号を受け取って、脳がその情報を分析し判断しているんですよね。 「脳内に電極を挿入し、外部から脳を調整する」これなんて、やってる事はまったく変わりません。使う部位が違うだけ。 でもどうでしょうか。同じ技術でも、上と下では大違いですよ。 そのうちできます。必ず。アニメが現実になりえますよ。 男の子なら名前は聞いたことあると思うガンダム。 あれに出てくるロボットには、サイコミュというシステムがあって、操縦者の思った位置に小型機を飛ばして、攻撃したり、攻撃を事前に察知して回避したり、敵の位置を感覚的に認識できたり…という事ができるって設定があります。 まさにそれです。 この技術を軍事利用したらどうなるか。 考えるだけで自在に兵器を操る事ができるようになる。 外部から信号を送る事によって自在に操れる人間ロボットができる。 恐怖、痛み、負の感情、悲しい感情を機械によって抑制し、死をも厭わない恐怖の殺人集団やテロリストを大量に生み出す事ができる。 それに、5番の人工海馬を使えば… 記憶などいくらでも改竄できる。楽しい記憶も悲しい記憶も自由にできる。 感情を自由にいじる事ができるって怖い事です。 その本人の判断の介在を許さず、直接的に制御できるんですから。 こういうのって、人間て呼べるんでしょうかね。 道具を使って、二足歩行で歩き、社会を形成して、人間独特の判断、思考、感情を持ち… これが、ある意味全部制御できるって事になります。 判断思考感情、制御可能。社会?記憶を入れ替えれば、どこにでも適応できますし、社会に同化したくないという感情を植え込めば、一匹狼を演じさせる事だって可能。なくなった足だって、機械を使えば、あたかも自分の手足のように動かす事もでき、ともすれば、脳が存在するだけであらゆる機械を制御できる。 残るのは道具だけですか…? 人間ってそういう動物なのかなぁ…。 確かに人間は単体でひ弱だから、機械を作り、道具を作り、武器を作り、ない部分を補って生活してきただろうけど、行き過ぎじゃないか? もっと議論をして、技術をどのように使うか、しっかり見極めを行わないと、大変な事になりそうです。 人間らしさをもう一回見つめなおして、生き方を見つめなおすいいきっかけになりました。 人間らしく生きていきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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