ハイデルベルク旅行記!~8日目
「行きたくない」と叫びたくなるくらい眠い旅行7日目。トッティに優しく起こされた僕らは、ぐずりながらも出発の準備をする。僕らがバタバタ動いていても,今日の目的地ハイデルベルクに行かないトッシーはまったく起きない。トッシーを家まで送って、ハイデルベルクへと向かう。途中何度か、高速の分岐点で道を間違えケルン市内をぐるぐるまわったり、用をたすために数回トイレによったせいで、2時間遅れくらいでお昼少し過ぎに到着した。栄養ドリンクやコーヒーの飲み過ぎでトイレが近くなっていて、ホントにこの時の運転は大変だった。駅の駐車場に停めて歩き出すと、駐車場の管理人が出てきて、ここは料金がかかる、ということを告げられる。何時までに戻ってくるかなどを聞かれ、料金を先払いした。今日もあいにくの雨で、移動がつらい。またしても傘を持ってきていなかった僕は、オリィの傘に入れてもらいながら歩く。話に聞いていて知ってはいたものの、広場に出てみて、あらためてこの街の小ささを思い知る。観光地によくある案内の看板がとても小さい。とりあえず腹ごしらえ、ということでお店を探しまわるも、どこもパッとしない。せっかくドイツに来ているんだから、日本にあるようなファーストフードは、除外だ。そうなったら、もうドイツならどこででも食べられるであろう、トルコ料理屋にいくしかない。僕はドイツで一番うまいのはトルコ料理だ、くらいに思っている。トルコが誇るファーストフード、ケバブは大きいから、3人で2つ注文した。ハイデルベルクのケバブは、さすが観光地というだけあって、本当に高い。安い地方の2倍近くの4,5ユーロを取られた。写真がないのが残念だけど、やっぱり焼きたての肉と大量の野菜が同時に取れるのが、すばらしい。鶏肉と漬けてあるキャベツの組み合わせも良い。昼食を済ませた僕らは、マルクト広場、カール広場をさっと見た後、丘の上にあるハイデルベルク城へ。長い階段は寝不足の体にはなかなか厳しいものがあった。しかも雨、風も強い。ひーひー言って着くとそこは城壁と庭園、そして小さなお城の中に博物館あるという場所だった。雨がつよいから、外は軽く見て、すぐに中の薬事博物館へ。中の博物館も薬の歴史を順に追っていくようなところで、正直あまり興味の湧くようなものはなかった。博物館の横にはワインの貯蔵庫とカフェのようなところがあり、そこでひと休みをする。ここにあった大きなワイン樽は世界最大規模の22リットルを誇るもので迫力を感じさせるものだった。あちこちに日本語、韓国語、中国語、英語などなどの落書きを見かける。意識してしまっていたからかもしれないが、アジアの言葉の落書きが目立つ。カフェでくつろいだ後は、カール・デオドール橋をゆっくり通って、哲学者の道へ。雨が相変わらず降っていて、しかも工事中のようで、ちょっとがっかりなただの細い道をただひたすら登る。哲学者の道でジャンプするオリィ丘の上から見る景色はさすがに、一見の価値あるものだった。だからこそ晴れた日に見られなかったのはかえすがえす残念。雨も強いし、いよいよ明日にせまってしまった帰国にむけての準備もある、ということでちょっと早いけど5時頃には、ハイデルベルクからケルンに向けて出発する。