大学の奨学金制度 ~子どもが音楽を学びたいと言ったら Vol.2~
きのうに引き続き「子どもが音楽に興味をもったら授業料のことが心配で 学費免除のことについて聞きたい」というご質問への回答です。今回は授業料免除や奨学金について。Vol.1(私の進路選択と大学で学んだこと)はこちらです。私は国立の大学だったので授業料免除の制度を利用しました。おそらく国立大学であればどこでも授業料免除制度があるはずですが制度が変わっている可能性もありますので、進学予定の学校へ問い合わせてみてくださいね。「経済的に授業料の支払いが困難であるか」「学力は優秀か」で審査されます。審査の結果は「全額免除」「半額免除」「不許可」のいずれかになります。私の場合、大学1年から3年の授業料は全て全額免除、4年は半額免除となりました。年々免除申請者が増え、私が4年のときは全額免除は数人しか出せなかったそうです。おそらく公立もこうした授業料免除制度はあると思います。また私立大学も学生を確保するために学校ごとに奨学制度を持っていますので、調べてみるといいと思います。ただ、国公立の場合には、経済的な困窮度の方が優先され、その中で成績がいい人に対して免除を適用しますが、私立大学の場合には、優秀な人を集めるための奨学制度の場合が多く、給付の奨学金を受けられるのは一部の才能ある方と思われます。それから、授業料免除制度の他に私が利用したのが奨学金です。旧日本育英会(今は日本学生支援機構)の奨学金は有名ですね。奨学金は無利息の第一種奨学金と利息がつく第二種奨学金があります。第一種奨学金は大学が国公立か、私立か、自宅通学か、自宅外かで月額が4種類に分かれていて、45,000円~64,000円です。第二種奨学金は利息はつきますが、月額を選択でき、10万円まで借りられます。利息は教育ローン等を利用するよりもずっと低利です。こちらの方が一種より選考基準がゆるいようです。そして、出身地の市の奨学金も借りました^^;地方自治体で奨学金制度を持っているところがありますのでお住まいの役所に確認してみるといいと思います。ただし、上記の日本学生支援機構の奨学金と併用を許可していないところもあるようです。こうして私は日本育英会の第一種奨学金を毎月約50,000円。出身市の奨学金が月額20,000円。アルバイト収入が60,000円くらい。土日の昼間にアルバイト、平日の授業後に家庭教師等をすれば可能な額です。こうして月13万円で一人暮らしをしながら大学へ行きました。高校の時の奨学金とあわせると、380万円ほど借金をかかえた社会人1年生になりましたが。。日本育英会のほうはもう全額返し終えたので、後は市へ60万ほど返せば終わりです^^;国公立の芸大か教育学部の音楽であれば、親御さんの経済力に不安があっても、けして無理ではないと思います。私立の音大だとこれよりもお金がかかるので、親御さんの援助が必要と思いますが、お子さんが一生懸命音楽の練習に励んで、才能が認められて奨学金をもらえるようなら、応援してあげたいですね^^次回は、参考になるかわかりませんが、私の友人たちが、音楽を学んだ後、どういう進路をとっているか書きたいと思います。