テーマ:猫のいる生活(138912)
カテゴリ:duke
続き
リビングルームに、見慣れないピンクのバッグがあった。 僕は何だろう・・と近づいてフンフンしてたら、 「入ってみる?」ってお姉さんに言われて、 それはどっちかというと好きなことだから、素直に入ったら! 猫キャリーだった!! 完全に僕は、罠にはまったんだ! それで、車に乗せられて、 行先は、H動物病院・・。 先に来ていた白黒猫の、「助けてにゃ~~」の声が響いてると、 さすがの僕も・・・・固まった・・・。 「今日は、どうしたんですか?」 「牙の長さが違うんです。それに飼い主を噛まなくなって・・」 「噛まない?(笑)どれどれ」 僕は必死に顔をそむけて、お姉さんの服にしがみついたんだけど、 あっさり阻止されてしまった! 「あ~、これは抜けそうですね・・・・・抜歯、しますか?」 え?? ええっ!! そんな急に! しかも牙だし! だって、H先生、 前に僕の歯を抜いた時も、 「ほんとは牙も悪くなってるんですが、 猫が牙をなくしてはいけませんよね・・・」 って、見逃してくれたはずなのに! でもって、抜歯って、麻酔するんだよね? 麻酔は動物の体に負担が大きいから、簡単にはかけられないって言ってたよね? ってことは、抜歯はまだ先のこと・・? 「じゃ、やりますか?」 「今からですか?」 え??今から・・・って? 「麻酔はするんですか?」 「いえ、こんなにぐらぐらしてるなら、これで一発!」 先生の手には、抜歯用具・・・通称「抜歯ペンチ」 そんニャ~~~ そんな、原始的な歯科治療されるのかニャ~~~!! 「では押さえててください」 「はい」 お姉さんも、同意してど~するんだニャ! 「いち、にの、さん」 すぽっ! 僕の上牙が抜け落ちてしまった・・・・。 「ほら、もうぶら下がっていただけだったんですよ・・・でーにゃんも気持ち悪かったでしょう」 牙があったところが、穴になってスースーしてるよ・・・・ 「念のためお薬を出しておきます。出血が止まらないとかそういうことはないはずですが、 何かあったら来て下さい」 にゃ~~・・。これで終わりか・・・ と、思ったら! 「あの・・・もう片方もおかしいんですが・・」 お姉さんたら、余計なひと言を! 「どれどれ」 先生も診なくていいってば! 「あ~~。これも遠からず抜けますね」 「やっぱり、こっちもですか」 遠からず、ってことは、今日のところは何もなく・・・。 「ついでにやっちゃいますか、これで」 先生の手には、銀色の抜歯ペンチ、ふたたび! 「じゃ、しっかり押さえといてくださいね!」 ぎゃ~~~~ そうして僕は、あっという間に大事な上の牙を、 あっさり失ってしまったんだ・・・。 しかも、麻酔なし・抜歯ペンチで! せめて、 もう少し、ドラマティックにしてほしかったニャ~~ お姉さんに愚痴ったら、 「でもね。麻酔は猫の体に負担が大きいし・・・ 麻酔なしのほうが、猫にも財布にも優しいのよ~」 ・・・確かに。 本日は、 診察料金 500円 処置料金 600円 薬代 1500円 合計 2600円 だもんニャ。麻酔したら、一万円以上するもんニャ・・・。 でも、こんな安値で僕の牙が~~って思うと、ちょっと悔しい。 最後にお姉さんは先生に言っていた。 「もう、カミカミしませんよね」 H先生は、 「さあ・・・・下の牙は残ってますからね(ニヤリ)」 ・・僕は、何かを期待されているようだ・・・。 でも、今日は疲れたし、つらいので不貞寝する。 【牙を失ってもカミカミできることを実証すべき!・・と思う猫はポチッとね→ 人気blogランキング】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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