2009/02/03(火)17:10
友達や子どもにスキーを教える時には(素人とスキースクールの違い)
ある程度スキーやスノーボードが上手な人は、ときどき初心者の友人、自分もしくは知人の子どもなどを教える機会も多いと思います。
特に身内や仲の良い友達にスキーやボードを教えると大抵失敗するのです。
唯一成功の可能性があるのが、「これから仲良くなりたい。」と思う異性を教える場合....(ただし女性が男性を教える場合はこのかぎりではありません.....)かな???
この失敗の理由なのですが
1.怒ってしまう。
2.相手が甘えてしまう。
3.面倒くさくなって放置してしまう(自分が滑りたい)
4.集中力がきれてしまう(初心者は特に疲れますので.....)
5.悪天候やブーツがあわなくて嫌になる。
よくあることかなと思います。
また、特に中途半端に教えてしまうと「変な癖」「思い込み」で、矯正することが非常に難しくなるケースもしばしば.......。
→変な癖がついてしまってからスクールにきても直すのにすごく時間がかかるのです。
(真っ白な状態できてもらったほうがむしろ素直にやってくれるので上達が早いです。)
みなさんも思い当たりませんか?
先日レッスンしている側で、親御さんがお子さんにスキーを教えていました。
パパがかなり辛抱強くおしえているのですが、なかなかうまくいきません。
一緒にみていたママがだんだん口を出し始めます。
........で「なんで出来ないの?」
子ども耐える。
「何度言ったら分かるの。」
子どもさらに耐える。
「ちゃんとやりなさいよ。こうでしょ!」
......うまくできずに、子どもなみだ目。
「もう、いい加減にしなさい!」
.....子ども耐え切れずに泣き出す。
「泣いてもしょうがないでしょ。」
......子ども大泣き。
その子が午後初心者でスクールにはいってきたのですが、今度は「先生それ知ってる。(自分は知ってることがうれしくてしょうがない)○×だよね。」と、一生懸命です。
「止まるときには足を三角にするから練習しようか。」
「それボーゲンだよね。」→膝をくっつけたとても効率の悪いプルークの形です。
「膝くつっけると格好が悪いから直そうか。」
「だってパパがこれがいいって言ったんだもん.....。」
→だから止まれなかったのね........。それじゃあ止まるのは無理ですねぇ。
「パパが言うのは間違いじゃないんだけど、先生の言ってることもやってみて。
楽チンに止まれるから。」
「だってパパがこうだって言ったもん。」(おろろ さっき出来ないって泣いてたのに頑固だな.....)
「先生さっき○△ちゃんがそこでパパと練習してたの見てたよ。それは間違いじゃないんだけど、もっと楽にできるやり方あるから、ちょっとパパの教えてくれたことを忘れて先生のやり方試してみない?」
「やだー。パパのが正しいもん。」
「じゃ一人だけ止まれないままレッスンおわっちゃうよ。」
2時間かけて説得してやっとこさ効率の良い三角(普通の斜面ならコントロールができるレベルのプルーク)を覚えてもらって、親御さんに返すときに.......
「ひざをくっつけると怪我の素+うまく止まれないので 足全体を一本の棒のような使ったこういうスタンスがかっこいいとお父様からも教えてあげてください。」
「えぇぇぇ?そうなの?」とお父さん.....。
お父さんも初心者に毛が生えたくらいのレベルで、とてもお子さんを連れてリフトにいくような状況ではなかったので、「次回は○×クラスに入ってできればコーチにリフトに乗せてもらうようにするといいですよ。」とアドバイスしてみましたが、果たしてどうなったことやら.......。
教える立場の皆さん。置き去りと切れてしまうのはぜひなしでお願いします。
最初っからスクールいれて滑れるようになってからお付き合いしたほうが絶対楽ですよん。
(スクールに入れてる間に自由に滑れるし)