草津~芳ヶ平ツアーコース(パトに届けを出してから出発しましょう)
一度行きたい.....と思いつつ、なかなかいく機会のなかった草津スキー場の芳ヶ平ツアーコース。飛び石連休の最終日の午後、天候もぎりぎり曇りでもってくれた+スクールのベテランさんが引率してくれるとこになり、デビューすることになりました。通常のツアーは午前出発で夕方もどってくるのですが、そこはスキースクールのスタッフということで、レッスンの詰まっている午前出発はできずに、午後13時半出発(私以外の全員がコースを熟知している+全員1級以上+正指以上+地元民でオフピステはものすごく滑りなれている)となりました。まず白根山ロープーウェイの頂上までいき、そのあと山頂リフト(逢の峰リフト)に乗り、そのあと北斜面(オフピステです)に移動し、芳ヶ平のヒュッテまで移動。北斜面のスタートは13時50分です。もちろん出発前にパトロールに「入山届け」を出します>オフピステなのでこれを出さないと遭難しても誰も気がつきません。北斜面からヒュッテまではいったんさがったあと、ひたすら上りで体力がものすごく必要ですが、私以外の面子は「すたすた」ととってもすばやくあがっていきます>私だけ取り残されてました(汗)そしてやっとのくだりとなると今度はここ数日の強い風と雪で、スカブラ状(まるてスプーンでえぐったような波状の段々が続いてる状態)で、まっすぐ入ると思いっきり刺さって動けなくなるような状態(私は板を斜め下にむけた横滑りでトラバースしました)、硬いクラストでないだけラッキーかもしれません(笑)約20分後 芳ヶ平のヒュッテ到着。3匹のわんことヒュッテを管理しているご夫婦に出迎えてもらい、一休み。そして、2時45分に再び出発。今度はくだりがメインですが、非常に細くて、かつ木の枝がいたるところに落ちているので、油断するとかなりやばい...状態。同行のみなさんはなれた感じで「さっさかさー」と狭いところや、ちと間違えるとがけに落ちそうなところあたりを鮮やかに滑って行きます。そして30分後草津のゲレンデに到着。今回は全員が1級以上+オフピステに滑りなれているということで、比較的早く下山ができましたが(パトロールは上りを全部スケーティングであがってくるのでもっと早いそうな)、通常のツアーはこの倍以上の時間がかかること思います。また2月などのように新雪が深くてラッセルするようだと、丸一日かかることもしばしば。ゲレンデマップに気軽に「ツアーコース」と書かれているために、ゲレンデの延長気分で滑り込んで遭難する人もいるので、もし、ここに入られる場合は1.ゲレンデではなく、オフピステ、山スキーの領域である。2.装備はきちんと。3.入山するときに必ずパトロールに届けを出す。4.天候が荒れそうな場合は入山をやめ、無理して滑らない。5.出発は午前実際私もいって思いましたが、きちんとしたガイドが付いてないと遭難する危険性も大ですし、また、ふもとでは小雪でも、上では猛吹雪になることもよくあることなので、山スキーであるということを理解の上で入山していただきたいと思います。ちなみに、遭難してヘリを呼ぶと1機ン十万、捜索隊がでると一人一日1.5万円×人数分、はっきり言ってしゃれにならないくらいの費用がかかります。また芳ヶ平エリアはゴールデンウィークでも真冬に逆戻りの気候になることも多く、「冬山のビバーク」は自殺行為なので、どんなに自分に自信があってもやめたほうがいいかもーです。ちなみにヒュッテのご主人に聞きましたが、地元のコースを熟知している人以外では、14時半過ぎにヒュッテを通るような時間では「遅すぎる」とのことなので、早めに入山しましょう。とりあえず、草津スキー場の逢の峰リフトですが、3/21をもって運休になりますので、これ以降に芳ヶ平にはいられる人はロープーウェイを降りてから、リフト1本分を足で登ってからツアーコースに入ることになりますので、その時間を考慮してすべるようにしてくださいね。