2007/06/21(木)23:11
今日の一枚
は、まずこちらです。昨日、まなさんからお気に入り指定を頂いた一枚ですが、これは今回ライトを三灯にしたおかげで取れた一枚です。 どういうことかといいますと、まずこちらをご覧下さい。こちらでは、さやかの顔右半分が完全に影になってつぶれています。これでは、このシーンで音夢と二人が話している様子も興ざめです。じゃあということで、ライトを強くしてもこの程度・・・・、悪いことに顔やバストが白くテカリ始めます。では、一枚目をどうやって撮ったかといいますと、通常のトップライトに彼女たちの前方右斜め上から一灯の通常のポジションに、さらに後方左斜め上からもう一灯追加してさやかの右半身、特に顔の影をとりました。この場合、レフ板で前方の光を回すことも出来なくはないのですが、一人でカメラとレフを行う場合、被写体後方から回り込むことは距離的にまず不可能です。レフ固定も結構面倒ですし、さらに少々の光量では影をとり切れません。
実際このシーンではトップ&前方のライトはトレーシングペーパーでディフューズしていますが、後方のライトはそのままです。スポット的に扱いたいという意図もありますが、それ以上に光量の減衰を避けたかったからです。副次的な効果として、この光のおかげで奥の壁面近くにライトがあるような雰囲気を作ることが出来、これが倶楽部の感じをより引き出してくれました。ライティングでは一応の定石はありますが、これをしてはダメという事はありません。もしかしたら2枚目の方が好みの方もいるかもしれません。
ただ、こういうセッティングは多灯であればこそ出来ることであって、どんなに光量があっても一灯では不可能です。こういう点で、多灯化は面白いといえます。