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カテゴリ:写真日記
Five movements
昨年秋頃から、曜日表示つきの時計を集めている。我が国を代表する時計メイカーのひとつ、セイコーのファイヴというシリーズの時計である。時針、分針、秒針の針三つと日付けに加えて曜日表示で動きものが5つあるからファイヴ。機械(ゼンマイ駆動)式でここ数年じわじわと広がってきているようだ。 僕が子供の頃、父親からおもちゃ代わりにもらった時計がいま思い出せばファイヴだったと思う。昭和30年代から当時くらいの年代ではファイヴを腕につけていることがステイタスだったらしい。 子供心に遊びの延長で、振り回したりしていると内部で何か回転しているような振動が手のひらに伝わり、ぎゅるぎゅるという音が聞こえていた。ゼンマイを捲くための回転子の音であった。今の時計ではそんなに目立つ音はしない。 ファイヴの特徴の曜日について思い出す。当時の曜日表示は漢字ひと文字だった。3時位置に「日月火水木金土」と「1~31」の表示があった。特に感激したわけでもなく、リュウズを一段引いて廻すと曜日と日付け合わせが出来るようになっていた。 今のファイヴは国内生産の空洞化の波から中国などアジア諸国生産で日本には逆輸入の形で入手できる。日本生産のものも徐々に出てきていて、国内生産が復権しつつあるようだ。 しかし曜日は英語、スペイン語の両用タイプが今のファイヴなのだ。僕はかえってオシャレな気がして英語表示にはせず、スペイン語表示で愛用している。DOM LUN MAR MIE JUE VIE SABで、今日は月のLunesだ。英語でも月のことをLunaというがとてもラテン的な表現だ。 スペイン語の曜日は最初なじみがなかったが、今はかえって漢字の曜日と同じくらい分かりやすくついつい眺めたくなるのだ。 愛する彼方の娘に僕とお揃いとなるようスペイン語表示の時計をつけてもらうべくプレゼントにした。 スパニッシュなギターの旋律が心に響く曲を聴こうと思う。 BGM : Midnight Express / Nuno Bettencourt お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年01月24日 22時09分19秒
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