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カテゴリ:アニメ(あ行)
25話 今、奇跡を起こします! 刮目せよッ!! エルサは声高らかに宣言するのだった。 その姿は二代目引田天功のようだったと 後世まで語り継がれることとなる。 それほどのイリュージョンを 村人はじめエンベルクの司祭までもが 目にしたのだから。 エルサが指差す方向には エンベルクから返品された麦が乗せられた荷馬車があった。 そこの麦の上にひとりの青年が立っていた。 青年は突然歌い出した。 ♪〜ラン、ランララランランラン〜 ラン、ランララララ〜ン〜♪ 彼の歌と共に麦袋からは金色の麦が生えてきたのだった。 まるでそこに黄金の草原が現れたかのように。 その様子に酒場の女主人が涙ながらに声を発した。 その者青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし 言い伝えのような文言を口にした直後 膝から崩れ落ち号泣するのだった。 奇跡じゃ〜!奇跡が起きたのじゃ〜! これは仕組まれた演技。 しかし確かにそれは奇跡だった。
エンベルクの司祭はシンジラレナーイという思いから ふと村長の方に目を向けた。 ♪〜ラン、ランララランランラン〜 ラン、ランララララ〜ン〜♪ ナ、ナニィ!( ゚д゚ ) 両手を広げながら村長も歌っていた。 そのハゲ頭に黄金の麦畑を宿して…。 動揺を隠しきれない司祭に向けて エルサは言い放つ! この村は正しき神に守られているとお認めください! 司祭はガクりと肩を落としたのだった…。 こうしてテレオの村は毒麦事件から難を逃れたのである。 以上がこのテレオの村で起きた出来事でありんす。 得意げに話す女性の傍らには少女が目を輝かせていた。 あれは!??もしかして?? 少女が指差す方向にそれは立っていた。 人というのは 何かを崇めないと生きられないものなのじゃな… 少女が駆け寄った青年と少女の銅像を 見つめながら女性はそうポツリと呟いた。 ー勇者ロレンスと賢者ホロー 少女はその足元に書いてある文字を 指でなぞりながら読んだのだった。 二人はこの村を救った勇者ということで いつまでも語り継がれたのである。 商人ロレンスの死から30年が経っていた。 ※この物語はフィクションを元にしたフィクションです(どんだけぇ~) ※本ページにはプロモーションが含まれています。 ==ここまで読んだ== 折角なので 何かポチって行ってくれたら嬉しいです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年09月26日 19時00分12秒
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