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カテゴリ:アニメ(か行)
8話 貸本屋さんは手島先生に 一冊のノートをプレゼントした。 これは貸本屋さんの思い出であり 手島先生の思い出である。 漫画家を諦めて大島へ戻ってきた頃の。 貸本屋さんは手島先生に漫画を描いてほしいから アイデアを書き溜めるためのノートを 渡したのだ。 しかしその思いは届かなかった。 手島先生は漫画をやめて 教員になる道を選んだのだから。 だが…貸本屋さんは諦めたわけではなかった。 いつか…いつかまた描いてくれたらそれでいい。 今は寄り道の時であり 漫画を描くにはそういう時間も必要なのだから。 貸本屋さんは寄り道には一家言あるのだ。 貸した本は時間を掛けて返ってくる。 借りた人に影響を与えて。 って… そのノートあげちゃうンかぁ〜い!( ゚д゚ ) 天井に張り付いて様子を伺っていた私は そう驚愕した一方で ちらりと貸本屋さんの方に視線を移すと お…怒っていない…だとぅ!?( ゚д゚ ) 貸本屋さんはそんな手島先生の行動を 温かく見守っているのだった。 まるで先生の変化を楽しむように。 手島先生は漫研部の生徒たちに知ってほしかった。 何気ない日常が…目に映る全てが… 漫画のネタになることを。 漫画描きにとっては全てが尊いということを。 手島先生が生徒たちに伝えたかったことは 貸本屋さんが手島先生に伝えたかったことなのだ。 安海さんは堤防から手を差し出した。 手島先生もこちらへどうぞと。 もう一度漫画描きの世界へ。 安海さんにあげたノートには 手島先生が書けなかった漫画に描きたい100のことが 100以上書かれていた。 それは先生の胸の中の枯れたマグマに 火を灯しただろうか? 何かが脈打ったことに先生は気づいたのかもしれない… そんな様子に貸本屋さんは手島先生に 一冊のノートをプレゼントするのだった。 あの時と同じノートを。 あの時と変わらぬおもいで。 誕生日ではないという手島先生に 誕生日だからと。 貸本を渡すようにノートをあげた貸本屋さん。 貸本には一家言あるのである。
ー追伸ー 大島の三原山は 御神火様として島民に崇められてきた火山である。 貸本屋さんはそんな三原山と 手島先生の胸に眠るマグマを重ねて 今日も飲むのだ。 お寿司屋さんの酒︰御神火様を。 ※本ページにはプロモーションが含まれています。 ==ここまで読んだ== 読んでくださりありがとうございます♪ 何かポチって行ってくれたら嬉しいです
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Last updated
2026年09月03日 07時00分06秒
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