2006/09/21(木)17:05
【韓国経済大ピンチ!! ウォン高ー為替均衡基金の累積赤字2兆円超】
韓国政府が急激なウォン高を防止するため、過度に為替市場に介入した後遺症が大きくなっている。
財政経済部が最近、国会に提出した資料によると、政府がウォン防衛のために市場でドル買い介入を
実施する際、財源として使う為替均衡基金の累積赤字が18兆ウォン(約2兆2千万円)迫っていることが分
かった。為替均衡基金は、国債である為替均衡債を発行して調達するため、結局は国民の税金で赤字を
埋めなければならない。
さらに、為替均衡基金を運用する過程で、利子の払いや為替損の発生により赤字が毎年大幅に膨らん
でいる。2003年に2兆9700億ウォン(約3659億円)を記録した外貨均衡基金の損失額は、昨年末現在17兆
8300億ウォン(約2兆1966億円)に達し、2年で6倍に膨らんだ。これに対し財政経済部は、「当時、海外投
機筋などによる為替の急激な変動に対応するため、輸出が2ケタの増加率を記録することもあった」とし
ウォン防衛の不可避性を説明した。
韓国銀行もウォン防衛の副作用で過去最大の赤字に悩まされている。韓銀は2004年に10年ぶりに赤字
(2000億ウォン、約246億円)に転落して以来、今年上半期だけで1兆8000億ウォン(約2217億円)の赤字を
記録した。このような傾向が続くと、赤字充当用の内部積立金(現在3兆7700億ウォン、約4644億円)が2007
年ごろに底をつき、国民の税金でこれを埋めることになる。韓銀は「為替下落防止のためにドルを大量に買い、
この際放出した通貨を吸収するために通貨安定証券を発行し、利子の支払い額が急増した」と話した。
このような為替介入の後遺症に対し専門家らは、「政府が輸出実績のためだけに副作用を無視する政策を
とった」と指摘する。匿名を希望する民間研究所の関係者は「ウォン売り・ドル買いの過程で、過度に資金が放
出された」とし「これが不動産価格を吊り上げただけでなく、ウォン高騰過程で淘汰されるべき輸出企業が生き
残ったことで、産業構造の高度化が遅れた」と話した。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/09/20/20060920000001.html ふーん