写真のお話(フォーカスポイント)
こんばんは 今日は写真について記事にしてみたいと思います。 アクアリウムに限ったことではありませんが、被写体のどこに焦点(フォーカスポイント)を合わせるか・・・・ 実際に撮影した【Bucephalandra sp. Kedagang】の画像で比較してみます。 最初に掲載するのはマニュアルフォーカスにてピントを合わせた画像です。 撮影データは下記の通り。カメラ情報 モデル名 :【Nikon D3S】 レンズ :【AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G】 フォーカスモード:【マニュアル(M)】 AFエリアモード :【シングル】 手ブレ補正 :【 - 】 AF微調節 :【しない】露出 絞り値 :【f/8】 シャッタースピード:【1/25秒】 露出モード :【シャッター優先オート】 露出補正 :【-2.7段】 露出調節 :【 - 】 測光モード :【マルチパターン測光】 ISO感度設定 :【ISO 250】 楽天写真館のアプロード画像はやや暗く表示されるため、今回は Nikon Capture NX-D にて露出のみ【+1EV】補正した画像にしています。 余談ですが、このカテゴリの他の画像も Nikon Capture NX-D にて全体を補正した状態で掲載していますが、部分的な修正や補正はしておりません。 話を戻しますが、こちらの画像は新芽にピントを合わせて撮影したつもりがややピントが甘く新芽の根元付近に焦点が合っているような感じです。 ピントを合わせたい部分が小さい範囲の場合、オートフォーカスでは隣接する背景などにピントを合わせにいってしまうのでマニュアルフォーカスの方が勝手が良いです。 オートフォーカスだと何かの拍子でピントがズレたときに焦点を合わせるために広範囲で作動することがあるので、個人的には被写体が大きくても慣れるとマニュアルフォーカスのほうが扱いやすいとおもいますが、デジカメ・オートフォーカスの仕様が当たり前になってからは、少なからずモーターの負荷が残りますのでマニュアル駆動で使用する場合は中古でも古いレンズの方がレスポンスは良いと感じます。 マニュアルで撮影したのは、あらかじめ新芽にピントを合わせるつもりだったからなのですが、結論からすると、水草などでは新芽や頂部に焦点を合わせると綺麗な写真になると思います。 以降、参考までにオートフォーカスにて他の部位にピントを合わせた画像を掲載していきます。 いずれも撮影データは下記の通り。シャッター優先なので絞り値はやや変化していますがほぼ同じ状態になっています。カメラ情報 モデル名 :【Nikon D3S】 レンズ :【AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G】 フォーカスモード:【AF-C】 AFエリアモード :【ダイナミック, 51点】 手ブレ補正 :【 - 】 AF微調節 :【しない】露出 絞り値 :【f/8~f/9】 シャッタースピード:【1/25秒】 露出モード :【シャッター優先オート】 露出補正 :【-2.7段】 露出調節 :【 - 】 測光モード :【マルチパターン測光】 ISO感度設定 :【ISO 250】 写真の構図については、やや違いがありますが三脚を使用していませんのでご了承ください。↓(フォーカスポイント:右外の葉) たまたまマニュアルフォーカス時に近い奥行きの位置に焦点が合いました。 マニュアルフォーカス時と比べてやや新芽の頂部寄りの位置にピントが合っています。 全体的に無難に写っていますが頂部の葉の分岐点がややピンボケ(ピントがぼやけた状態)になっているので少しまとまりが無い感じもします。↓(フォーカスポイント:右内の葉) 新芽全体が比較的くっきりと写っていますが、右側に比べて左側の葉のピントが全体的に甘いのでバランスが悪く感じられます。↓(フォーカスポイント:奥の葉) 手前にぼんやりと写った葉が大きく表現されてしまってて着眼点が定まらない感じです。↓(フォーカスポイント:左上の葉) 左の葉と右の葉のピントのバランスは良いのですが新芽がぼやけていて生命感があまり感じられません。↓(フォーカスポイント:手前の葉) 一番目につきやすい葉が鮮明になっていて奥行きが感じられますが、ピンボケした葉が多すぎるのでこの構図では全体が活きていない気がします。 と、こんな感じで個人的な感想も追記しながら紹介してみました。 個人的には、最も生命感の感じられる新芽付近に焦点を合わせつつ、全体のピントの度合いに統一感が感じられる写真が全体のまとまりも良く綺麗に感じられる気がします。 いずれも被写体や構図により違いも出てきますし、何を伝えたいかによって表現の仕方も異なるため決まった正解はありませんが、いつも何気なく写真を撮られている方の参考になれば幸いです。 いっぽうで、写真もあくまでひとつの表現方法でしかないと私は考えています。 自分が一番良いと感じる写真が マイ・ベスト・ショットであり、 細かい解説も必要なく、純粋に見とれてしまうような写真が本当の傑作なのだと思います。 解説コメントがあると無意識にそういう固定観念で見入ってしまったもするものです。 実はそんな理由もあって、普段の 「気まぐれ写真館」では撮影データ以外コメントを入れてなかったりもします。 ↓最近投稿したこちらの記事が意外にも閲覧数が伸びていました。気まぐれ写真館【Rotala macrandra 'Narrow Leaf'】 最近ネットでもあまり見かけなくなった品種になってきた影響もあるのかもしれませんが、 皆様の閲覧心よりお礼申し上げます(^^♪ 今後も「気まぐれ写真館」をよろしくお願いします。