2009/12/01(火)13:13
中学受験指導体験記「M君の場合」その5
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【中学受験指導体験記】
M君は、あわよくばお父さんとお母さんに、志望校を麻布に返させてもらうように説得しようともくろんでいたのです。
ただ、国語は何とかイケても、算数も麻布の問題は特殊で難しい。
こっそり過去問をやってもほとんど0点。
その上スランプに引っ掛かり、成績も下がる一方で、何をやってもダメ。
M君にとっては、月例テストの得点を追いかけることと、麻布の問題が解けるようになることはつながらず、短期目標を設定しても、うやむやになってしまう。
そこで、春頃からは麻布をきっぱりあきらめ、明大明治一本に絞ったのですが、力がふっと抜けて勉強に身が入らなくなってしまったんですね。
成績が下がったことを、お父さんもお母さんも責めることはしませんでした。
だからなおさら辛い。
「こんなにサボっているのに誰もしかってくれない。」
そんな気持ちが「かまってほしい、注目してほしい。」になって、イタズラ、万引き、泥棒、死にたい、と、どんどんエスカレートしていったんです。
M君の心の影は、無意識にどんどん伸びて、彼の心を包み込み、ぐるぐる巻きにしていたんです。
私は、ふとその時あの「イジメ補習」の時の晴々しい笑顔を思い出したんです。
「そうだ、これしかない。」と。
思いつきが確信に変わりました。
『自らの試練』を直視することで、打開策が見えてくる。
不安というのは、『自らの試練』の正体が曖昧か、もしくは目をつぶってみないようにしてしまっていることからどろどろと増殖していくものなのです。
さっそくM君を呼んで話をしました。
「この中でお前の行きたい学校ある?」
ランク表を広げ、偏差値45以上の学校の所に赤い紙を重ねて言いました。
「無い。」
「無くても探しなさい。お前が行ける学校はこの中にしかないんだよ。」
当然こんなふうに言われたら泣きだします。
もうこの時は私もこっちが死にたくなるくらい辛かった。
「私はなんて意地悪なことを言っているんだろう…」
でも彼を救うにはこれしかない、そう確信していた私はやめませんでした。
「どうしても探せない?ならどうする?お母さんにこの間言っていたみたいに、死んじゃうしかないか?」
「……」
「M君、ヒントをあげるよ。これならどうかな?」
「うん…」
「死んじゃう必要、無いんじゃないかな?」
と言って赤い紙をはがし、「成績を上げればどこでも行ける。」
「うん…」
「でもね。成績上がってないよね。どうしてだと思う?」
「勉強してないから。」
「そうだよね。今、明らかにあまり勉強してないよね。どうしてしないの?」
「なんとなく…」
「麻布行こう。」
「え?」
「答えって結構簡単なところにあるものなんだよ。明大明治は2日。麻布は1日。両方受けられる。別にどちらか選ぶ必要はないでしょ。もし両方受かったら、喧嘩してでも、『麻布行かせてくれなかったら死ぬ!』って言ってでも、行かせてもらえばいいじゃない?」
「……」
「麻布、無理だと思う?無理だと思ったら明大明治も落とすよ。絶対麻布に合格するつもりで、やってごらん。そうしたら麻布まで手の内に入る。ちょうどいい具合ってところを見ていたら、人間って不思議と力が入らないもんなんだよ。」
M君があの補習の後の時と同じ目をしました。
「捕まえた!捕まえたぞ!もう逃がさない!」私は心の中でつぶやいていました。
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