2016/08/29(月)09:12
人物編点字とお別れ9 続Sさん:専用の般若心経
スタッフの先輩が、Sさんに般若心経を点訳して欲しいと頼まれて
経典を探していたのですがと持って来られ
点訳の打ち合わせをしたいとご提案がありました。
打ち合わせの結果、Sさんは漢字をご存じなので
1 経典の振り仮名通り長音は、点字の長音記号ではなく『う』と書く。
般若心経=ハンニャ シンギョウ
2 その代り唱え方は原文も『-』が使われているので長音記号を使う。
『マーカー ハンニャー ハーラー ミーター シンギョー』
3 分かち書きは、意味をくみ取って判断する。
4 参考熟語と解説の間を2マス空ける。
5 判断に迷った時は連絡メモに書いておく。
6 最終的にはSさんが読みやすく、唱えやすいものに仕上げる。
と了解し合いました。
摩訶 般若 波羅蜜多 心経
偉大なる"悟りを開く智慧"の真髄
摩訶=偉大なる
般若=智慧
波羅蜜多=悟りを開く、彼岸に至る
心経=真髄
摩訶 般若 波羅蜜多 心経(まか はんにゃ はらみった しんぎょう)
偉大なる"悟りを開く智慧"の真髄→点字画像略
摩訶=偉大なる
般若=智慧
波羅蜜多=悟りを開く、彼岸に至る
心経=真髄
Sさんに何度もお見せしてご希望を聞き
変更を繰り返し、半年以上をかけて出来上がりました。
毎日、点字を読みながら、お経を唱え
点字がすり減ってしまうと、前回の帰りがけの時のように
「般若心経、また出しといてよ」と。