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カテゴリ:バリ島de買う【彫刻】
ウブドの陶器工房にいた時、なにやら表が騒がしい。 ん~~とエンジンが唸る音が響いてきた。
表に出てみると、向かいの工場でチェーンソーを使い、 木と格闘している男がいた。
輪切りにされた大木が土の上にデンと置かれ、 裸足の男が、小柄な体格にもかかわらず、重そうなチェーンソーを駆使して、 木に刻みを入れている。
何も下書きされていない木がチェーンソーによって削り取られ、 大まかな形を現してきた。 頭の中に既に完成された形どおりに切り進めているのか、 いい加減にやっているように見えても、計算されつくされているのだろう。
大まかな彫をチェーンソーでしつらえて、 その後はノミに持ち替えて、もっと細部まで彫ってゆくのだろう。
職人が大勢住んでいるウブド地域。 勘と経験にものを言わせる彼らが、世界に誇るバリのハンディクラフトを支えている。
形から入る、総てが整ってから始める現代社会の日本人と違って、 何も足さない、何も引かない、無の状態からの仕事が始まっている。 仕事は格好でするんじゃないよって言う彼らのメッセージが聴こえるようだ。 そんな気構えを素足が物語っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.12.24 00:13:42
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