2005/02/02(水)22:38
白樺のコブで作ったマグカップ=ククサ
ククサとはラップランド地方に住むサーメ人の伝統的なマグカップ。
白樺の幹にできた瘤(コブ)の部分をくりぬいて作られた
伝統的な木工芸品です。
サーメの人々は昔、遊牧生活をする際に、
このククサと木製のナイフ「プーッコ」を腰にさげていました。
ククサについている革の紐はそのためでもあります。
現代のアウトドアで使う時は、リュックにぶら下げてもいいです。
1つ1つ手作りなので同じものはありません。
木目の色合いや、木の風合いはそれぞれ表情が違います。
形もま~るく可愛くて優しいシルエットでしょ?
手に取るとその丸い形が実感できるんです。
手のひらの中でふっくら優しさが伝わってくるのです。
そして木の香りがまたいいのです。
フィンランドの森の香りとでも言いましょうか
柔らかな香りの中にとっても力強いパワーを秘めた感じです。
実はこのククサはプレゼントとしてもらうと
幸せになれると言われているんです。
↑この写真のカップは今年知り合ったご夫婦から頂きました。
私達の友人マリアの婚約者のご両親からプレゼントされました。
そして、夏に行われる彼女達の結婚式に招待されました。
あ~もう幸福がやってきた!!
このカップは冷たい飲み物でも温かい飲み物でもOK。
でも最初に使う時は「儀式」が必要なんです。
--ラム酒またはブランデーを注いで、
北極星に思いをめぐらし
貴重な液体をすすりながら
自然の語りかけをククサを通じて聴きなさい。--
・・・なんか素敵な儀式だと思いませんか?
この儀式で塩味を感じたら儀式は成功なのだそうです。
ククサはカップとして日常やアウトドアなどで使いますが
我が家はこんな風にお花を飾って楽しんでいます。