鍋がよいのか、レシピがよいのか?( Le Creusetの料理本・再)
(前回のおはなし)引越し祝いにLe Creuset(ル・クルーゼ)の鍋(ココット・ロンド18cm チェリーレッド)をもらったCornflower。鍋を目の前にして何を作ろうかと途方にくれ、Le Creusetを使ったお料理の本を物色してみた。・・・で、買ったのは結局、本屋で見てよさそう、と思った2冊。Amazon.co.jpのカスタマーレビューやら、mixiのコミュニティ(ル・クルーゼや平野由美子さんに関するもの)での評判も一通り眺めましたが、私は顔も知らない他人の評価にあまり重きはおきません。だって、好みが全く異なる友だちが「最高!」と言ったからといって、自分の気に入る保障は全くないでしょ? 『ル・クルーゼで料理1(15分でつくる編)』『「ル・クルーゼ」で、つくりたい料理 』両方とも、ル・クルーゼにほれ込んでいる著者、平野由美子さんによるもの。まず総論。とても使えます!では、個別に作った料理などをご紹介。『ル・クルーゼで料理1(15分でつくる編)』この本のよいところは、材料が普通に台所にありそうなものなこと。つまり、これを作ろう、と買い物に出る必要がなく、今あるもので、これが作れるな、というレシピの一つや二つ、必ず出会えること。(人によって違うでしょうが、普通に自炊or家族の食事の準備をしていれば大抵)そして一品ごとに作る時間が短いのは「15分でつくる」と銘うたれている通り。また、野菜を作ったメニューが豊富なのが素敵。1日に350gの野菜を採るのが理想的と言われつつも、実際にはそんなには食べられないよね、というのは野菜ジュースなどの健康食品の宣伝で見る常套句ですが、、、ル・クルーゼで蒸し煮を覚えれば余裕です。例えばこの本に載っていた「にんじんとクミンのオリーブ炒め」。人参って、こんなに甘くて美味しかったのか! と感動する出来ばえ。人参を輪切りにして、ふたをして、蒸し焼き状態にするのですが、普通にフライパンで焼いたら水分をすっかり失いそうなくらいじっくり焼きます。ル・クルーゼの重いフタを活かしたお料理ですね(お料理というにはあまりに簡単)。他にル・クルーゼの威力を感じたのは「たっぷりパプリカのバンバンジー」「きのこと鶏の酒蒸し」などの、鶏のむね肉を使ったお料理。鶏のむね肉は安いですが、火を通しすぎるとパサパサして美味しくない。ル・クルーゼを使って、火に5分かけ、あとは余熱で火を通すとむね肉がしっとりジューシー。こんなに簡単におもてなし料理が!たれとして、ごま油×柚子こしょうという目新しい組み合わせが挙げられていてこれまたよく合いました。むね肉を使った料理として、他に「鶏のスープ」がありました。これは実はいつも他の鍋で作っちゃうんですが(ル・クルーゼ鍋、一つしかないし)むね肉のそぎ切りを水から煮出すのがよいのか、ねぎの青い部分としょうがの薄切りがよいのか、「丁寧にあくをとったのねー。上品な味!」と好評でした。・・・ごめん、本当は最後に思い出したかのようにちょっと取っただけ。ちなみに「ねぎの青い部分」はよく出てきます。パスタのレシピも何品が載っています。パスタというとたっぷりのお湯でゆでると思っていたのですが、その常識はこの本でくずされました。結構ひたひたの水で、ゆでます。のみならず、ソースも同じ鍋で同時進行で作ります。あ、新しい。確かにソースの旨みがパスタに染み込んで美味ですが、塩加減が結構シビアです。揚げ物も載っていました。ほうろうの鍋で揚げ物ができるんやー、と目から鱗です。ル・クルーゼさえあればもう他の鍋もフライパンもいらない気分になります。ル・クルーゼは分厚くて保温性の高い鍋なので、揚げ物の時に油の温度が安定、というのが売りのようですが、揚げ物なんて滅多にしないので、比較してはよく分かりません。成果の写真たち (にんじんの炒め / 蒸し鶏 / てきとうに作ったパスタ / ポテトのフリット)そういえばこの本の不満な点。横長の装丁が微妙。。。(特に収納時)『「ル・クルーゼ」で、つくりたい料理 』あー、えーと、長くなったのでまた今度(^_^;)