2007/05/20(日)02:00
馬を見つめ直す
私の父は、うま年生まれ。彼曰く、そのせいで競馬が好きなんだそうだ(苦笑)。
でも確かに、一般の人(特に日本)にとって、生の馬を観る機会って、たしかに競馬場ぐらいかもしれない。小さい時は「馬を観に連れて行ってやる」と、父が競馬場へ連れて行ってくれた。
サラブレッド…ただ早く走るため、競走に勝つ事だけを目的に新種改良された軽種馬(といっても体重は400kg~600kg)。小さい頭に、細い首、そしてすらっと伸びた長い脚。まるでスーパーモデルのような均整の取れた身体はとても美しい。だが、ケガをしやすく、物音や閃光に弱いなど、肉体的・精神的にデリケートな馬なんだそうだ。たとえば彼らの足首はガラスのようにもろい、しかしながらその足首を負傷してしまえば、それが致命傷になってしまう。
この馬の発祥は、18世紀のイギリス…。ここで大きなネガティブため息が出てしまう。
ほとんど競馬場でしか、馬を観た事のない私にとっての馬のイメージは、このサラブレッドだった。派手な色で飾られ、鞭で打たれながら、とにかくひたすら速く走る均整のとれた姿の馬。だけど、あれは人間の手によって生み出され、改良生産・淘汰されている馬。もしかしたら本来の馬の姿から一番遠い存在なのかもしれない。
《続く》