腰下組(2)
さーて、今回のkan-techは?クランクをクランクケースに引き込みます。しかし、ここで問題が発生!!前回クランクベアリングを挿入したようにケース側を薪ストーブ(まだこの地域は夕方肌寒い)前で加熱し、熱膨張でベアリングが広がったところにクランクを挿入しようと考えていました。ところが、今回広げる相手はクランクベアリングです。前回のようにアルミではないので加熱したところで大して広がりません。これではどんなに頑張ってもクランクは一生入りません。一般的なアルミ材の熱膨張率は一般的な鋼材の熱膨張率の6倍だそうです。(金属系職業の人の話)期待どうりにいかなくても当たり前。さて、仕方が無い。ということで工具を使ってクランクをクランクケースに挿入するしかありません。ところが、この特殊工具を手に入れるにはお金と手配に時間が掛かります。明日にも組みたい。一ヶ月先なんて待てない。お金もない。(こっちが本音)無いものは作る。そして安く上げる。プライベーターなら当然。それにプロのチューナーの人は専用工具があっても、自分で使いやすい工具を自作すると言うし。で、考えたのがこれです。 異径のナットを二つ組み合わせたものです。このナットの片方をクランクケース分解の時に使用したクランクプーラーの押し出しねじに取り付け、もう片方をクランクシャフトの一端につけます。クランクケースを分解したときの逆の要領でクランクシャフトを掴んで引っ張ろうという考えです。ただ、現在手持ちのナットはねじのピッチが合わないので、新たに買わなければなりません。クランクシャフトに切られているねじは二種類。(プーリー側とオルタ側)プーリー側は12mm。オルタ側が10mm。細目のようなんですが、手持ちのナットが12mm,ピッチ1.5mmと10mm,ピッチ1.25mmで合いません。jisの規格を調べてみると、メートル細目ねじの12mm,10mmには規格が3つずつ定義されています。12mmの場合、ピッチは1mm,1.25mm,1.5mmの三種類。10mmの場合、ピッチは0.75mm,1mm,1.25mmの三種類。このねじのうち合うものがあるのでしょう。ホンダさん、お願いだから特注のねじはやめて。(苦笑)ホームセンターを何軒か回れば他の二種類が出てくると思うので、気長に行こうと思います。締め込み過ぎでねじが伸びている場合は仕方がありませんが、そんなことはなかなかないと思いますので。んじゃまた。