てげてげなるままに

旅行日程の半分を過ぎた。

渡独直後の2ヶ月、相方両親と同居だった。
相方の職場の研修について行き3，4泊、他の「外人」と共同生活をしたことはあったが短期間の上、部屋は個室だったので、大きな戸惑いはなかった。

しかし、今回は違った。
部屋は相部屋、しかも異性と相部屋。
寝ている時間以外は団体行動。

私は団体スポーツをしていたので、合宿、寮生活の経験がある（女子校だけど）。
団体行動は好きとは言えないが苦にはならない。

それでも、

日本人／外人（ドイツのみかは謎）
個人間
異性間

文化（相方の言う”文化”ではなく…）の違いに驚きの日々だった。



シベリア鉄道以後の出来事

・みんなのモノは自分のモノ？
水筒用にペットボトルを洗って置いておいた。使おうと思ったら置いてあった場所にない。居間に戻ると誰のか聞きもせず既に自分の飲物を入れて飲んでいるSがいた。

新品の歯磨き粉を持って来た。2人で使用していたけど2週間で3分の2使ってる。「相方、どんだけ使ってるんだ？」と相方がたくさんつけているのかと思っていたら、Waが使っていた。
「自分のだと思っていて」使っていたらしいが…

シャンプーとリンスを持参。
減りが早いと思っていたらWa使用。
リンスを知らずに、2本ある＝たくさんシャンプーがある　と思い使ったらしい。
初めに断ってくれていたら、快く「どうぞ」と言うが、事後報告。しかも1週間後。
足りなさそうだったので、後半セーブして使用した。


・ここは自分の家？
男性陣、まぁー、そういう人は多いのだろう。
でも、マナーの良い人は家族間であってもそうではないよね。
浴室からブリーフ1枚の姿で出てくる、寝る前後、起きてしばらくもその姿で室内ウロチョロ…
Sまでお風呂上りはノーブラでTシャツ、下は下着のみ。ブラはそのへんに剥き出しで置いてるし…
生理用品も同様。
あるお宅で、タ○ポンを透明のガラスの飴入れに入れてお風呂の出窓に置いてあるのを見たことがあるので、こちらでは抵抗がないものなのかもしれない。
トイレに汚物入れがなかったというのはあるけど、台所のゴミ箱にきちっと包まず捨てて内部が見えてるし…家でもしないと思うが、どうだろう？
目のやり場に困った。


・何も言わなければ、気遣いなし？
これは金銭の問題ではなく、気持ちの問題で。
事前にWから、ロシアのトイレットペーパーは質が良くないから持参するようにと各自言われていたので持参。しかし、他の人は持って来ていない。当然のように、私達が持ってきたものを使っていた。

近くにスーパーがあるので、毎朝朝食に必要なものを買いに行く。
相方ばかり。
言われたのではなく、相方が手が空いていたので自主的に行っていたのだが、一切清算することがなかった。（相方から言えばしたのかもしれないが、申し出が全くなかった）


・人のことを考えない
アパートの鍵が1つしかなかったので、後から帰って来る人は中から開けてもらって入るようになっていた。
連絡がなく、何時頃帰るか分からず身動きがとれない
深夜の帰宅。他の人が寝ているのに、普通の声で話す、歩く
早朝出て行く時も同様。

人が話しているのを最後まで聞かないで畳みかけるように話し始める。


・集合時間＋30分～1時間後に行動開始


・事前に調べず行き当たりばったりで空振りが多い→その日は潰れ、リスケ
長い休暇だから、時間はたっぷりあると思うからなのか？
私には無駄な時間を過ごした、もったいないと感じずにはいられなかった。自分で調べることができないから、何も言えないけど…
1日、ボーッと何もしないで過ごす、アパートに1日いるというのは問題ないけど、目的を持って出て行ったのに空振り、徒労に終わるのでイヤ!!事前に電話で確認すればリスクは軽減されるのに、何も下調べしないで行くのが不思議…

日本と違い、
自分ルールで平気で変える、何でもあり
時間厳守ではない
頻繁に変更がある
休暇が長い、しかも今は休暇取得のピーク

これが普通だから、
なんとも思わないのか？
「残念、今日はできなかった」だけで終わることができるのか？

私には、こんなにコロコロ変わる、人によって言うことが違う、決められた時間があってないようなものと言うのは、普通のことではない。
だから、事前確認は外国に住んでいる限り鉄則と思っている。
そうしないと痛い目に遭う。
事前確認して行っても遭う可能性が高いけど、しないよりマシだろう。




ポジティブなカルチャーショックなら良かったけど、正直、私にとっては不快なカルチャーショックだった。


でも、これは私の中の「普通」と感じていることと違っていただけのことであって、他の人から見れば、私に対してのカルチャーショックがあっただろうし、「なんでそんなことでストレスを感じているんだ？」って思うことだろう。

どっちが正しい、間違っているもない。
ただ、私にとっては非常にストレスになることだった。
それだけのこと。

異文化と接するのは色々なことがある。
柔らかい頭と心が必要だ。