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カテゴリ:◆おもちゃの修理◆
◆開院日;2020年 2月 2日(日曜日) 13:00~15:00
◆開院場所;富士市 入山瀬 北西部児童館 ◆全体患者受付;24件(おもちゃ図書館含む) ◆患者受付;4件 ・当日退院したおもちゃ;2件 ①すべり台を小さな車が動くおもちゃ ②腕にはめて遊ぶおもちゃ(女の子用)(修理できませんでした) ・入院したおもちゃ;2件 ①セイザブラスターとキュータマ ②マリオカート WII グランプリレース ◆治療したおもちゃ名;セイザーブラスターとキュータマ ❤修理番号:281❤ ◆入院したおもちゃ;1件/2件 ◇ブラスターガンはキュータマを固定する爪が折れている。 ◇キュータマは乾電池が入らない。(電池を入れてOK) ・単4乾電池3本の添付あり。 【セイザブラスター】 【キュータマ】 ◆治療内容 ①動作及び外観確認。 ・キュータマ固定用の爪は一番細い部分で折れている。 ・各スイッチの音を確認し問題ありませんでした。攻撃用のスイッチ2カ所 (レバー式・押しボタン式)及びキュータマ4方向の音色も問題なく鳴りました。 ②折れた爪まで、分解します。 ・サイドグリップ等カバーの固定はΦ2.0㎜*8.0㎜の鍋タッピングビスを共通で 使っています。 ・赤色のボタンは上下の向きが決まっているので、組付け時に注意が必要です。 ・サイドグリップを外しましたが、基板からキュータマホルダーに繋がる リード線が何本も入っているので断線注意です。ハンダ付け部分はホットメルトで 固定はされています。 ・キュータマホルダー部分にたどりつきましたが、背面4カ所のスプリングが 外れ安いので注意が必要です。 ・折れた爪が見えるようになりましたが、このホルダーを分解して爪単独に して修理したかったのですが、この先は更に基盤・タクトスイッチ・スプリング等が 有りそうで、怖いのでこの状態で修理を行います。 ②折れた爪の修理を開始します。 ・ステンレス線(Φ0.23㎜)で補強するための穴(Φ0.8㎜)を本体と 折れた爪に開けます。 ・プラリペアの液剤が内部(基盤)に浸透しないように、ニードルの大きさと 付ける場所の角度を気にして慎重に補強します。 ・1.0㎜の角プラ棒で隙間を埋め、その上をステンレス線を巻き、またその上を プラリペアで補強します。 ③キュータマの装着状態を確認調整します。 ・爪の補強は完了しましたが、内側のふところが正常な部分より浅いため、 キュータマがシッカリ固定できません。(想定内ですが) ・内側を細い丸ヤスリとルーターで少しずつ削り込んでいきます。 ※残念ながら1丈夫に補強したため、爪が正常品に比べ1.0㎜程長くなり、 シッカリ固定出来ないため、再度分解して爪単独で修理を行います。 ※依頼者には2月16日に状況を説明して、3月 1日(日曜日)にお渡しする 旨を伝えました。(すみませんでした) ④再度分解して、修理を行います。 ・下の写真は、前回分解をあきらめたキュータマホルダーの裏側です、 分解するためのタッピングビスが見つかりません。 ・黄色⇒のスプリングを外すと奥にタッピングビスがありました、分解を 進めます。 ・爪までたどり着きましたが、正常な爪に比べて長く若干角度が違うので ホルダーから外れません、仕方なくルーターで切断して取り外しました。 ・今度は、正常品の各部の寸法を事前に測定して、同じ寸法で修理します。 ※寸法の図面は最後に添付します。 ⑤作成した爪をホルダーにセットしようと挿入すると微妙に寸法が違うのか 入りません?同じように作った筈ですが原因が分かりません? ・詳しく見てみると、爪先端の角度が正常品に比べて、「5°」程開いて いる事に気づき、ホットブローで慎重に少しずつ過熱して調整しました。 ⑥修正した爪をホルダーに挿入すると、今度はスンナリ入りました。 ホルダー部分を組み付けて、キュータマが固定できるか確認すると 見事にシッカリ固定出来ました。(心臓がバクバクです!) ⑦各部品を組み付けて、動作を確認しました。問題なく音声が流れて修理 完了とします。 ※プラリペア補強部分とヤスリ掛けした部分は黒のポスターカラーで仕上げました。 ※セイザブラスターに使われていたタッピングビスはΦ2.0㎜*6.0㎜に統一されて いたので、非常に助かりました。 【爪の寸法図面】 ◆返却予定日;2020年 3月 1日(日曜日) ◆富士市のコロナウイルス対応で、北西部児童館が本日から期間未定で 休館のため、本日お渡し予定の「おもちゃ」を「伝法ものずくりセンター」 で、時間を調整して、直接お渡しできました。(大変喜んでもらいました) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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