|
カテゴリ:自己啓発すすめ
【不満は未来志向で乗り越えよう】
心理学者・内藤誼人(よしひと)氏の言葉から。 《◆「それなら、こうしよう!」という発想 江戸時代の農政家、二宮金次郎(尊徳)は、幼少時代に父を亡くし、伯父の 万兵衛のもとで育てられました。 金次郎は勉強がしたくて仕方がなかったのですが、万兵衛は「明かりに使う 油がもったいない」といって勉強を禁じます。 しかし金次郎は、荒れ地を耕してアブラナの種をまき、収穫した菜種を売った お金で明かり用の油を買って勉強をつづけました。 万兵衛「勉強するヒマがあるなら、家事を手伝え」と勉強を禁じますが、金次 郎は夜更けまできっちりと家事を手伝ったうえで、深夜に明かりをともして勉 強をつづけたのです。 このエピソードで重要なのは、金次郎が伯父の万兵衛にひと言も文句を言って いないことです。 ◆「不条理」に負けないために この世の中は不条理に満ちています。そして「どうにもならないこと」に文句 を言っているだけでは、物事は何も変わりません。 だからこそ、「それなら、こうしよう!」と自分なりにできることを見つけ出 し困難を乗り越えようしたほうがいいのです。 世の中は、そうやって建設的な努力をしてきた人たちによって発展してきたの です。 米国カンザス大学のチャールズ・シュナイダーは、500名以上の成人を2年間 にわたって追跡調査し、「どんなに困難な状況でも解決策を見つけようとする 人」ほど、希望を失わずに暮らしていけることを突き止めています。 「納得いかないな……」ということがあっても、「そんなのは、おかしい!」 「こんなのはダメだ!」と文句を言うヒマがあったら、「では、そうすればい いのか?」と未来志向で考えること。 従来のやり方や、既存のシステムは、すぐに変えられるものではありません。 しかし、「自分でできること」なら、いますぐに取りかかれます。 他人の文句を言っても、その人は変わってくれません。 しかし、自分が変わることは、すぐにでもできるのです。》 (出典元:内藤誼人著「いちいち感情的にならない本」王様文庫) * * * 不平や不満、あるいは常識的におかしいと思えることに直面したとき、心では 憤りが生まれます。 私たちには、正義心や道徳心というものがあるからです。 その正義心、道徳心も人によって受け止め方は違います。 どうにかしようと思う反面、言ったところで変わるものでもないと妥協してし まうこともあります。 つまり、問題に直面したときに、感情の世界で片づけてしまうこともあれば、 何とか問題と取り組むこともあります。 二宮金次郎は、建設的な未来志向的な手法を自分で考えたという点では優れた 人物でした。 「試練や困難が時代を変える」という言葉がありますが、その根底にあるのは 「どうすればよいか」という発想です。 この発想には、不平や不満への憤りとは別の「創意工夫」の意識がはたらいて います。 つまり、感情を超えた知恵の世界から物事を判断する力です。 さらに、感情を超えるためには、思考、視点を変える柔軟さも必要です。 (by ハートリンクス) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月02日 07時00分06秒
コメント(0) | コメントを書く
[自己啓発すすめ] カテゴリの最新記事
|