ハートリンクスのブログ

2024/02/07(水)07:00

【心にある二重の層】

自己啓発すすめ(544)

【心にある二重の層】  人の心には片方では何かをしなければならないと思う心があり、もう一つは、  しなければならないが、本当はしたくないという心があります。  そのときに、どちらの心が勝つかによって、行動が決まります。  たとえば、職場で何かのスピーチをするように上司から言われた、とします。  しかし、人前でしゃべるのはイヤだから話したくない。  それでも、ついにそのときが来てしまったとしましょう。  どちらかに決めなければならないときは、勇気がいります。  イタリアで有名なオペラ歌手に、エリンコ・カルーソーという人がいました。  テノール歌手としてとても人気がありました。  100年ほど前に没していますが、今でもファンが多いという実力者です。  そのカルーソーがある日、舞台に出るのが突然怖くなったことがありました。  しかも、あと数分で舞台に出るというときでした。  怖くなり、のどはけいれんし、汗水が流れてきたそうです。  そのときに彼がとった行動は次のようなものでした。  「私の中で、小さな私が大きな私を絞め殺そうとしている。   小さい私よ、ここから出て行け、大きい私が今歌おうとしているんだ」  と、叫んだのです。  それからすぐ、彼は何事もなかったかのようにステージに歩いていき、いつも  のように歌ったという話です。  怖いという意識は顕在意識で感じていますが、その奥にはやればできるという  隠れた意識、つまり潜在意識がありその力が大きいのです。  この関係を、哲学者ジョセフ・マーフィーは、こう述べました。  『意識する心(顕在意識)は、客船で言えば航海長か船長である。   彼は船を指揮し、機関室の船員たちに命令する。   そして、命令した通りに従うのが船員であり、潜在意識である』。  このように人の心には二つの層があります。  それぞれの心の役割をうまく使いこなせば、人生上の問題の多くは解決できる  ということです。  しかも潜在意識は、顕在意識で思った通りに実現させようと働くのです。  ですから、  「良いことを思えば、良いことが起き、悪いことを思えば悪いことが起きる」  というのは、一面では法則でもあるのです。  思想家の中村天風も「人生は、心ひとつの置きどころ」と述べています。  幸せになりたい、成功したいなら、そのために必要な心の持ち方をすればよい  ということになります。                       (by ハートリンクス)   

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