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カテゴリ:フランス
うちの近くにはパン屋が4軒ある。
いつもすぐ近くのパン屋Aに行っていたのだが、 去年の9月から息子が幼稚園に行くようになったので 道すがら便利な少し遠いパン屋Bに行くようになった。 パン屋Bは装飾がきれいで、ケーキ類も充実していて 割と人気があるようだ。 初めは無愛想だった女主人も 毎日行っているうちに笑顔を見せるようになった。 フランスパンはこちらではバゲットと言うが、 私はそのバゲットを夕食用やお昼のサンドイッチ用に 毎日買っている。 毎日の事だから、できれば安い方がいい。 そのパン屋Bのバゲットは70サンチームだった。 すぐ近くのパン屋Aのバゲットは65サンチームだったから 少し高いが、 便利さには変えられない。 が、ある日突然、私に何の断りも無く パン屋Bのバゲットは75サンチームになっていた。 頭に来たので次の日に すぐ近くのパン屋Aに行くと、 あろう事かそこのバゲットも値上がりしていて 70サンチームになっていた。 それでも5サンチームは安い。 少しの間はパン屋Aでバゲットを買っていたが、 すぐ近くとは言っても 幼稚園とは反対方向にあるので不便である。 少し高いお金を払っても便利さには変えられないと、 性根の無い私は又パン屋Bに通いだした。 日曜日に開いているパン屋は少ないのだが、 そのパン屋Bは日曜日にも開けている。 少し行けば他のパン屋も開いているのだが、 やっぱり近い所がいいのか この辺りの住人は皆そこに行くので、 日曜日にはいつも長蛇の列ができている。 それで調子に乗ったのか、 パン屋Bは幼稚園が夏休みに近づいたある日 バゲットを80サンチームに値上げした。 これまでバゲットに80サンチーム払った事が無かったので 心底驚いたが、 バゲットくださいと言って袋に入れさせておいて 値上がりしたからいりませんとは 根性の無い私には言えなかった。 そういえば入り口とレジの所に 値上がりしたと書いてある。 仕方が無いので80サンチーム払ったが、 二度とこの店には足を踏み入れまいと 強く心に誓った。 夏休みの間に あちこちのパン屋でバゲットを買ってみたが、 安いバゲットは少し小さかったり 味が悪かったりするので、 やっぱりうちのすぐ近くの パン屋Aが妥当なようだ、 と言うのが私の結論である。 夕べ旦那にそう言ったら、 自分もパン屋Bは嫌いだと憤る。 朝、何度かクロワッサンを買った事があるが、 買う度に前日のものを渡されたらしい。 なんでかな?と私が問うと、 自分の顔が嫌いなようだ、と言うので ああ、と頷いてしまった私だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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