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水曜日は幼稚園が休みなので
息子と娘を連れて図書館へ行った。 ここの所図書館から遠ざかっていたのだが 息子に絵本の読み聞かせをしようと 今月になってから又通いだしたのだ。 息子用に7冊の絵本と私用に2冊の歌本を借りて 次は買い物だ、と急いで図書館をあとにしたのだが 息子がどうしても近くの公園に行きたいとうるさいので 少しだけだからね、と念を押して小さな児童公園に入った。 息子はさっさと滑り台へと駈けて行き やれやれとベンチに座ったとたん 近くにいた小さな男の子が奇声を発し 寝ていた娘を起こしてくれた。 起きた娘に話しかけていると 一人の女の子が それはあなたの赤ちゃん? と寄って来た。 そうよ、かわいいでしょう。 いくつ? 7ヶ月よ。 とそこへもう少し大きな女の子がやって来て言う。 あなたは中国人? 日本人よ。 じゃあ、彼女(娘の事)も日本人? パパはフランス人だからハーフなの。 ほら、そこにいる私の息子もだからハーフなのよ。 彼女は一人で寝てるの? 彼(息子の事)は一人で寝てるの? どこに住んでるの? あなたのパパ(旦那の事らしい)は何をしてるの? 次から次へと質問してくる。 アジア人は割といるので珍しい事は無いはずなのだが とても好奇心が強いらしい。 私も負けじと あんたは何歳? と小さい方の女の子に訊いてみる。 5歳よ。 ああ、それで時々何を言っているのかわからないのか。 私たちはチュニジア人なのよ。 とお姉ちゃんか説明を始める。 ほら、そこに住んでるの。 あそこにいる男の子は隣人なの。 見るとさっき奇声を上げた3歳くらいの男の子が キックボードをしている。 と、そこへキックボードに引かれた息子が近づいて来て 彼の行く手を塞いでしまう。 怒った男の子は息子の鼻を殴り もちろん息子は泣き出した。 殴ったのはもちろん悪いが あんたも彼の邪魔をしたんだから ほら、もう泣くのはやめてちょうだい。 そういくら言っても息子は泣き止まず そこにその男の子のおじいさんがやって来た。 何だ、なんで泣いてるんだ。 彼(あんたの孫)が息子を殴ったんです。 何?こらお前、なんで殴ったんだ。ダメだろ殴っちゃ。 口ではそう言ってるが 本当に思っている風ではない。 夏休みの間毎日子供達を公園に連れて行っていたが そこで気付いた事がある。 時々とても乱暴な子供がいるが 彼らはほとんどがアラブ系の子供達だった。 そんな彼らに息子は 殴られたり、けられたり、はり倒されたりして いつも泣いていた物だ。 アラブ系だというのは顔でだいたいわかるが モハメッドと呼ばれていたり 母親が頭にスカーフを巻いていたりするので だいたい間違いない。 息子のクラスの殴ってまわるアリも 名前から察してアラブの子だし 今息子の鼻を殴った男の子ももちろんそうだ。 一番印象に残っている出来事は ある日いつものように公園でぼーっとしてると よちよち歩いて来た1歳半位の男の子が 私の前にしゃがんでいた金髪の男の子の背中を 突然何の理由も無くバンと叩いた。 叩かれた男の子は訳が分からず立ち上がって 叩いた男の子に向き合うと 叩いたその男の子は今度はバンと金髪の男の子を突き飛ばしたのだ。 あまりの出来事に固まっていると 突き飛ばされた子のおばあさんらしき人が現れ 泣いてる孫をあやしだし スカーフを頭に巻いた女の人は 殴った息子を叱りだした。 こんなよちよち歩きの子供でさえ この荒くれようはどうしてなのか 頭を抱えてしまったのだが きっと彼らの教育方針が 例えば やられる前にやれ とか 気に入らない奴はぶっ飛ばせ とかなのかもしれないし もしかしたらただ単に 彼らの家庭内では日常的に乱暴行為が行われていて それを見て育つ子供達も 人を叩いたり殴ったりする事は 当たり前だと思っているのかもしれない。 まだ続いている質問に適当に答えながら そんな事を考えていると 娘がお腹がすいたのか愚図りだしたので やっぱり公園になんて来るんじゃなかったと 息子を捜して見回すと なんと息子はさっき殴った男の子のキックボードを乗り回していた。 乱暴なだけかと思っていたが 貸してくれるなんて優しいとこもあるんだなあと 少しほっとして帰途につく。 娘の愚図りは収まらず 買い物は午後にしなければならなくなったけど 質問好きの姉妹といい 乱暴でもちょっとは優しい男の子といい そんな彼らに会えて良かったなと思う。 私のアラブの人たちに対する感想が ちょっとだけだが 確実に変わった一日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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