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テーマ:幼稚園やお家での事(1780)
カテゴリ:幼稚園
「お宅のお子さんは全然言う事を聞かないし
注意すると泣いたり叫んだり おもちゃを投げたりするんです」 お昼ご飯のために息子を幼稚園に迎えに行った時 ついに先生に言われてしまった。 いつかは言われると思っていたが まさかここまで言われるとは思っていなかったので とてもショックだった。 息子を自分の横に呼んだ先生は 「先生の言う事聞かないとダメでしょう。 泣いたり叫んだりもしちゃいけないね」 と諭すように言うと うん、と返事をする息子。 いつもはとてもおしゃべりなくせに 自分に不利になると極端に口数が少なくなる。 うんうん言ってはいるが 本当にわかってるんだかどうか。 「ちゃんとわかってればいいんですけど」 と思ったそのままを先生に言うと、先生も 「本当にそうだといいんですけど」 とかなり疑っているようだ。 家に帰りながら つい愚痴っぽく息子を追求してしまう。 「なんで先生の言う事聞かないの?」 「いつもいい子にしてたって訊いたら いい子にしてたって言ってたのに あれは嘘だったの?」 「泣いたり叫んだりもしちゃいけないって知ってるわよね?」 「先生にあんな事言われるなんて ママはとっても悲しいわ」 家について昼食を食べ始めても 私の気分は沈みがちで もっと息子を追いつめてしまう。 「先生の言う事聞くのイヤなら もう幼稚園に行かなくていいからね」 そんな言葉にもうん、と頷くだけの息子。 うんとしか言わないので もう何を言っていいかわからない。 「本当にわかってるの?」 「うん」 「午後は幼稚園に行くの? それとも家にいる?」 「家にいる」 「家に居たいんならずっと居てもいいけど そしたらもうセシリアにもマチューにも パンダにもイオナにもサブリにも会えないし 遊んだりも出来ないよ。 それでもいいの?」 「うん」 誰とも遊べないなんて絶対イヤなはずなのに なんでうんとしか言わないのだろう。 いや、それよりも 私もここまで言うつもりは無かったのに 幼稚園児の母2年目にもなるのに 先生に言われた言葉で息子に腹が立ってしまい こんな風に当たり散らすなんて 母親失格もいいとこだ。 そう思い直して午後もちゃんと幼稚園に連れて行ったが 門をはいる前に一言 「先生の言う事聞くのよ」 とやっぱり言ってしまう。 いつもはすぐに家に帰るのだが なんだか気分がムシャクシャして パーッと買い物でもするか、と 近くのショッピングセンターに入った。 が、家の財布を握っている主婦としては 無駄な買い物も出来ないので 我ながらせこいなとは思いながらも 娘の靴下とタイツを買うだけにしておいたが それでも気分は少しは晴れた。 夕方帰って来た旦那に 先生に言われた言葉を話して聞かせると 息子を呼んで 「これからはちゃんと先生の言う事を聞きます って言ってごらん」 なんて言っている。 旦那にはいつも思った事洗いざらい喋るので もやもやした気持ちを吐き出していると 自分が思ったよりもずっと ショックを受けていた事がわかってくる。 そんな様子を見ていた旦那が言った。 こんな事はたいした事じゃないよ 4歳児なんて言う事聞く子の方が少ないし 人の真似ばっかりする息子の事だ きっといつものように誰か言う事聞かない子の 真似をしただけさ 幼稚園で習って来た歌は振り付きで歌ってくれるし 今日はフラフープをしたとか 今日はキリンの色を塗ったとか 楽しそうに報告してくれるじゃないか きっと先生も大げさに言ったんだよ そんなに落ち込むほどの事じゃないさ いつも旦那に不満だらけの私だが たまに一緒になって良かったと思う時がある。 奴の言葉を聞いてると 楽観的な事は幸せな事なんだと 実感できる瞬間がある。 その瞬間があるから 私はこの鳥頭の能天気なフランス人と 別れられずにいるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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