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カテゴリ:フランス
今日、義両親の家に行った。
いつものようにおいしい昼食をごちそうになったあと 子供達は勝手に庭に放置して 旦那と私と義父と義弟Mとで 日当りのいいテラスで談笑していたときの事。 なぜか覚えてないのだけど 義父が私相手にとても怖かったときの話を始めた。 それは数十年前。 夜寝ていたらいきなり寝室のタンスの扉が開いて ドドドドッと音がしたという。 死ぬほど驚いてみてみたら タンスに入れていた洋服が重さのあまり落ちて来ただけだったらしい。 「そのときは本当に死にそうなくらい怖かったんだ」 というので それまで聞きたくて聞けなかった事を訊いてみた。 フランスには怪談話ってあるんでしょうか? 「あるよ」 と言って話し始めた義父。 ちなみに、 南仏の暖かい日差しをテラスで浴びながらする怪談は 全く盛り上がりという物はありませんでしたが。 その話というのは、 小さな頃、予防注射をしにいったときに 自分の足下に倒れた人がそのまま死んだ話とか 若い頃友達と墓地に遊びにいって 突然怖くなって逃げ出したときに 最後に逃げて来ていた友達の服が何かに引っかかって その友達が恐怖のあまりに死んでしまったとか なんか、全然怖くない話ばかり。 いや、それで死んでしまった人にはこういっちゃ申し訳ないんだけど。 でも一つそれらしい話があって やはり墓地の近くだったのだけど ある道を通るたびに 「この道は通っちゃいけない」と不思議な声が聞こえて来たのに ある知り合いが無理して通ったら 彼はそれ以来声を無くしてしまったという話。 ・・・あまり怖くないけど 不思議と言ったら不思議かなあ。 その話をした義父は 「きっと何かあるんだよ」 とまじめな顔でうなずいてたけど 超現実主義者のうちの旦那が 「そんなのはまぐれだ」と一刀両断。 「それじゃあ」と違う話を始めた義父。 これはテレビでやっていた本当のはなしらしいのだけど、 ある女性が飛行機から落ちたのに 一命を取り留めたというのだ。 何千メートルの高さから落ちたのに 死ななかったんだから奇跡だと興奮して言う。 そして「やっぱり“何か”があるんだよ」 という義父に 「その“何か”は“幸運”っていうんだよ」 と茶々を入れる旦那。 私は別に幽霊を信じてる訳じゃないけど 誰かが何かを見たなんて話をきくと 「不思議だなあ」位は思うので うちの旦那が言う 「人間だって他の動物や虫と同じで 死んだらそれで終わりなんだから 死んだあとも魂が残って戻って来たり 心霊現象を起こしたりするなんて言う事は 自分たちが特別なんだと思いたがってる人間達の ただの思い上がりだ」 ときって捨てるのを聞いてると でも日本じゃ不思議な話がいっぱいあるんだよ。 と言いたくて仕方が無かった。 言わなかったけどさ。 その後で義弟が 誰かが溺れたかなにかで意識を失って 蘇生処置を受けている最中に 「トンネルの向こうに光を見た」 と生き返ったあとに言っていた、という話を始めた。 あ、それって・・・ 「それって、日本じゃ川なのよ!!」 と思わず叫んでしまった私。 そう、 日本で言う“三途の川”は フランスでは“白いトンネル”らしい。 どちらも わたってしまうと死んでしまうという訳。 そうなんだあ、 と感心していたら、また旦那がこういった。 「国によってわたる物が違うって言うこと事態 でたらめだって言う証拠だ」 ・・・うちの旦那とは絶対に怪談話はできないな、 と今日改めて思った私でした。 blog ranking お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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