ジオン軍東アジア方面軍ジオン軍東アジア方面軍。東アジアにおける重要攻撃目標としていた北京を陥落させた後、ジオン軍は 北京に東アジア最大の拠点を形成し、ビッグワンと呼称した。 東アジアにおける地盤を確かなものにするためにジオン軍はビッグワンを中心に 3つの中核防衛拠点(通称デルタガード)を構築、さらにその下に約30の 小規模基地(通称スモールフォート)が組織された。 第27番基地(デルタスリー)は中核防衛拠点にあたり、ビッグワンを除くと 当地域では最大級の規模である。 なお、小規模基地は実際にはMSが1機も配備されておらず、マゼラトップや、 装甲車が主戦力という「駐屯地」レベルの基地も少なくなく、ジオン軍の 戦力不足を物語っている。 東アジアにおける地盤を確かなものにする、という目的であったはずであるが、 戦力に比べ、エリアが広範であったため、いたずらに戦力を分散してしまう 結果となったのである。 当初は各基地は有機的に連携していたが、連邦軍の反撃が熾烈になるにつれ 基地同士の連絡は途絶えがちになり、孤立し、大規模な作戦の実施は困難となっている。 27番基地(デルタスリー)は下位に10の小規模拠点を抱えていたが、戦力の不足から それだけの戦線を維持することが困難と判断。 小規模拠点は基本的にすべて放棄して、デルタスリーに戦力を集中している。 ただし、2つのスモールフォートには1,2名の監視要員を残し、また残りの8つの スモールフォートにも警報センサーを設置し、哨戒用の拠点として使用している。 11月現在、ビッグワンから定期的な連絡はあるものの、補給は不定期となっており、 整備が行き届かず放置されているMSも少なくない。 また、デルタツーは、さきの連邦軍の攻撃で壊滅、デルタワンも戦力の窮乏により、 基地の防衛に手一杯となっており、デルタスリーの孤軍奮闘によって、なんとか戦線を 維持しているというのが現状である。 |