|
カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「静かに眠るドリアードの森で」です。 ![]() 静かに眠るドリアードの森で 緑の声が聴こえる少女 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ 冴内 城人 ] 夢破れて実家の生花店で働く大樹と植物の声が 聞こえるという青葉の物語です。 実際に植物の声が聞こえるのかどうか話しているときの 薀蓄というか、植物話が面白かったです。 動物とは異なるものの、触覚や聴覚、味覚らしきものが あるらしく、植物学者を目指しているという大樹の キャラがうまく使われています。 とはいえ、植物と会話できるとは思っていなかった わけですが、青葉のおかげである事件を解決に 導いたことでさすがに信じざるをえない状況に なります。 そして・・・ まあ、面白かったんですが、なんだろ、読後の 満足感がないというか、かな。 大樹の推理と青葉の能力でいくつかの問題を解決 するわけですが、どうにも歯がゆい感じで終わるん ですよね。 昔の話だからもう真相は確かめようがないとか 言われるとちょっと寂しいですね。 しかも真相らしきもので救われたかと言うと 半分くらいしか救われていなくて・・・ 本当かはわからなくても、読者もそうであって欲しい と信じたくなるような話が聞きたかったです。 全体的にはまあまあ面白かったかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.01.07 19:55:35
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想] カテゴリの最新記事
|