000000 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Flatのガンプラ製作日記

Flatのガンプラ製作日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

flat2775

flat2775

Freepage List

Calendar

Favorite Blog

迷えるデカ羊(仮) ぶらんか@さん
キラ-ゼロの「ガン… キラ-ゼロさん
カフェインレスコー… ゴージャスぶたさん
子どもにタネをうえ… kazuyam7さん
貴様だってニュータ… しのり1さん
帰ってきたA3(Still … IRIPONさん
あ.あ.て.(あげいん… ぴよんせさん
だっちん堂(死ぬま… だっちんZさん
ゆずっちゃの赤ちゃ… ゆずっちゃさん
熊、楽に襲来。 BASARAplusさん

Category

Archives

Shopping List

2022.02.13
XML
カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「われらはレギオン1 AI探査機集合体」です。


われらはレギオン 1 AI探査機集合体 (ハヤカワ文庫SF) [ デニス・E・テイラー ]


久々にSFです。
しかも早川書房の作品です。
学生の頃はよく読んでいたのですが、ホント
久々です。

さてこの本はプログラマーのボブが
交通事故に遭い、冷凍保存されて
いたのだけど、探査機のAIとして
蘇ったという話です。
一応理屈の上ではボブを再生したという
ことになりますが、厳密な意味ではボブを
蘇らせたわけではないようです。
ボブの脳をスキャンして、その記憶を
AIに移植したという感じです。
とはいえ、移植されたボブ(の記憶)から
すれば自分は自分なわけですし、自分という
存在が何なのか、そもそも生きていると
言えるのか悩んだりします。
そしてこの探査機は超高性能な3Dプリンタを
持っていて、いろいろ生産しながら、宇宙を
探査していけるのです。
宇宙船、生産工場・・・そしてボブ自身も。
ボブは自分という存在が二人いることの恐怖
に悩みます。
AIに移植された際に自己を肯定できずに発狂
してしまうものも少なくないようです。
ボブは発狂しなかったものの、もう一人の自分と
向き合ったときどうなるか自身が持てませんでした。

しかし、様々な難題が発生し、とても自分一人では
まかないきれないと判断したボブはついに自身の
コピーの生産を始めます。
作ったコピーは全くボブと同じではなく、ボブと
似た誰か、またはボブのある側面が強く出た人格
という感じで、自分自身を覗き込んでいるような
問題は発生しませんでした。
ただ逆にいうとそれぞれの個性がそれぞれ興味の
あるものを決め、ある者は惑星で見つけた知的
生命体を見守り、ある者は地球に戻り、荒れ果てた
地球から脱出計画に協力し、ある者はさらなる
外宇宙目指して旅立っていくのです。

なかなか面白い設定で、400ページ超ありますが
あっと言う間でした。
ボブが悩んだ「自分は生きていると言えるのか」
「自分は何か」という問題はそのうち我々が
抱える問題なのかもしれません。
生物にとって、「終わりがある」のが命であり、
「やり直しがきかない」のも命なわけですが、
電源が十分に確保されていたらほぼ永久的に
存えることができ、バックアップがあれば
再起動も可能となれば、何が命なのか、
生きているとは何か、という定義を根本から構築
し直さないといけないでしょう。
とはいえこの本はそういう迷いも見せながら、
答えの出ない問題を保留して、惑星探査など
今、自分ができることを陽気に進める様は
とても楽しいです。

2巻が楽しみです





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.02.13 13:53:39
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X