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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回も「もう一度読みたい教科書の泣ける名作再び」です。 ![]() 【中古】【全品10倍!3/5限定】もう一度読みたい教科書の泣ける名作 再び/ 学研教育出版 続きです。 ・オツベルと象 ようやくもともとの目的のお話まで到達しました。 宮沢賢治のお話ですね。 オツベルはやり手な事業家なんでしょうが、 イメージ悪いですよね。 それは疑うことを知らない象に鎖まで付けて藁だけ 食べさせるだけでこき使うわけてすからワル以外の 何者でもありません。 もともとオツベルの工場では16人の労働者が働いて いたわけですが、彼らもあまり良い待遇だったわけでは ないようです。 ただ、彼らはそれも含めて納得、または諦めて働いて いるわけなので、まあ、良い気もするのですが、 象は呑気に遊びに(?)来ただけだったのにそれを 騙すような形で働かせたわけですから罪深いです。 最初は仕事を遊びのように楽しみながらやっていた象も だんだん過酷な状態についに音を上げてしまいます。 そして仲間の象に助けを求めたことでついに事態は とんでもないことになってしまいます。 欲張りすぎると良くないということなのでしょうね。 ・高瀬舟 森鴎外の作品です。 いやー、読んだことなかったので、良かったです。 高瀬舟は流刑に処された罪人を運ぶ舟です。 そこで告げられたある罪人の心情と罪状。 何をもって満足するのかという話と安楽死という 2つのテーマが迫ってきます。 なかなか胸に迫るお話でした。 ・握手 井上ひさしの作品です。 児童養護施設を運営していた修道士のお話です。 元気で、子どもたちを愛して、多くの愛情を 注いできた修道士が、自分が育てた子どもたちに 自国に帰る前の挨拶に回っているということなのですが、 どうにも様子がおかしい。 思い出話を語り合ううちに、彼が重い病に かかっているのではないかと感じる。 本人に直截は聞けないまま、別れの時間が 迫ります。 なかなか不思議な魅力のあるお話です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.03 20:49:27
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