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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「奇跡のバックホーム」です。 ![]() 奇跡のバックホーム [ 横田 慎太郎 ] 以前、テレビで横田選手の特集をやってて そこで引退を決意した最後の試合で ものすごく良い返球ができた。 まさに奇跡的だった、くらいのレベルでは 理解していました。 しかし、この本を読んでいかに奇跡的だった かと思いました。 脳腫瘍の手術を受け、プロ野球選手としての 復帰を目指して動き始めた横田選手。 しかし、筋力や持久力は回復していったものの 視力だけはどうしても回復しませんでした。 物が二重に見えたり、角度によってはまったく 見えなくなったりするそうです。 そんな状態では試合に出るどころか、打撃練習 すらできないのです。 そんな状況にもめげずにひたむきに努力してきた 横田選手でしたが、ついに引退を決意します。 彼の今までの努力や人間性のなせる業なのだと 思いますが、育成選手となっていた彼に タイガースは引退試合を用意してくれました。 しかし、バッターボックスに立つことはできない ので、守備交代でセンターに立つことに なるのです。 守備ならできるわけではありません。 二重に見え、距離感も良くわからない状態では 捕ることも困難です。 しかし、その時、その時だけ、奇跡が起きた のです。センター前のヒットに反応した横田 選手は捕球して直ぐにバックホーム! ダイレクトにキャッチャーに届いたボールで 捕殺することができたのです。 やれることをやりきったから神さまが ご褒美をくれたのかもしれません。 そして横田選手はお世話になった球団、 チームメイト、病院の先生、家族、そして ずっと応援してくれたファンへの感謝の 気持ちを胸に新しい道を歩み出します。 24歳という早過ぎる引退でしたが、 お疲れ様でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.04.10 14:15:29
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