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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「小袖日記」です。 ![]() 小袖日記 (文春文庫) [ 柴田 よしき ] タイムスリップ、タイムトラベルものと言って 良いと思うのですが、普通のタイムスリップでは なく、意識だけ飛んでいってしまった感じで 平安時代の女官、小袖の体の中に遷移してしまいました。 そういう意味では転生ものという感じもしますね。 さて現代から平安時代に行ったわけですが、 小袖は紫式部の片腕となり、源氏物語のお話のネタ 集めに協力します。 お話は主にそんな源氏物語の裏設定とも言うべき お話で展開していきます。 出来上がる源氏物語のお話は現代で読んだ話と酷似 しているのですが、その元ネタは必ずしもそうで なかったりして、本当のことを隠すために敢えて物語の 筋をこうした、とかいろいろ工夫されていて面白かったです。 ただね、私は源氏物語の素養がないので、 少し話についていけない部分がありました。 源氏物語好きならもっと楽しめるのかな。 ちなみに現代も女性がそこまで生きやすいわけでは ないですが、平安時代はなかなかに大変な 時代だったみたいです。 女性に様々なルールを課していますが、 女性が不自由になったり、運動不足になり、男に 抵抗なんて考えられないようにしているかのようです。 元々の人生に絶望していて、戻れないならそれでも 良いやと思っていたけど、そんな時代で紫式部の 下で何年も暮らす中で元々の暮らしの中で得られるものの 大切さを再確認するのでした。 そして・・・ まあまあ楽しかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.04.26 19:09:13
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