2022/06/10(金)23:48
【書籍感想】麻雀放浪記 風雲編
書籍の感想です。
今回は「麻雀放浪記 風雲編」です。
麻雀放浪記 (二) 風雲編 (角川文庫) [ 阿佐田 哲也 ]
2巻になったら登場人物が知らない人ばっかりに
なりました。
ふむふむ。
で、坊や哲いきなりヒロポン中毒です・・・
そのせいで麻雀にも負け、もう出目徳みたいに
なるしかないのかなと思っていたんですが、
ブタ箱に20日ほど放り込まれたことでだいぶ
ヒロポンも抜け、しかもバクチ旅に誘われた
ことで悪い仲間からも離れ、博徒として復活
します。
そして大阪の麻雀が面白いと聞いて大阪まで
やってきます。
ブウ麻雀って名前は聞いたことあったんですが、
同じ麻雀なのに戦略とかがだいぶ変わっちゃう
のが面白いですね。
坊や哲もなかなか慣れず、最初は相当搾り取られた
のですが、何とか対抗します。
そして色々な繋がりからお寺でやっているツモ麻雀
に辿りきます。
お寺でバクチなんて罰当たりですが、時代劇でも
寺社を隠れ蓑にして賭場を開くなんてありますよね。
ただ、このお寺は住職自身がかなりの麻雀好き
なのでかなり危険な感じです。
さて、このツモ麻雀。すごく早く決着する麻雀です。
何しろ誰かがツモったらその時点で精算。
しかもブウ麻雀と同じで原点割り込んでいたら
お金払わないといけません。
つまり東イチでツモったら3人まとめてマイナスに
できるのでがっぽり儲かるというわけです。
そんな麻雀でついに払えなくなった住職は
仏像などを担保にします。
高価ではあるものの簡単にはお金には変えられない
ブツを手にした坊や哲は勝負を終わらせるために
ある行動を取るのでした。
哲のめちゃくちゃなところが面白いですね。
金がないのに高レートの店に行って打ったり、
かといって素人からむしり取るのは良しとしない。
博徒なのに簡単に取れるところから取らない
というのは甘いのですか、強い奴と戦いたい
という気持ちも良くわかります。
素人を嵌めるだけじゃ楽しくないもんね〜
次巻は東京に戻ります。楽しみ。