2022/07/17(日)23:13
【書籍感想】きみはだれかのどうでもいい人
書籍の感想です。
今回は「きみはだれかのどうでもいい人」です。
きみはだれかのどうでもいい人 [ 伊藤 朱里 ]
県の納税部署を舞台にしたお話なのでお仕事小説
なのかなと思っていたのですが、お仕事小説とは
ちょっと違いました。
部内である事件が起きるのですが、それを4人の
それぞれの視点から見たお話で紡がれます。
女性の生きにくさ、働きにくさなどがこれでもかと
書かれ、昼休みの噂話、母親とな関係、上司との関係
などがどす黒く描かれ、読んでいて疲れちゃいました。
4人がそれぞれ救いを見出し、再生していくのなら
良いのですが、ある意味リアルでそんな簡単には再生は
訪れません。
「それでも生きていくしかない」ということなんで
しょうか。
あと、4人の視点で描かれるので、時間が微妙に巻き
戻ります。完全に同じ時間から開始するわけではないので
どっちが原因でどっちが結果か難しかったです。
私はあんまり好きなタイプの話ではありませんでした。