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Flatのガンプラ製作日記

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2023.01.27
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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「ときどき旅に出るカフェ」です。


ときどき旅に出るカフェ (双葉文庫) [ 近藤史恵 ]

タイトルからカフェが旅に出るのかと思ってました。
例えば移動式のキッチンカーみたいなお店とか。
ではなくて、カフェルーズは店主が旅に出るのです。
普段は休みなしで、月の初めにまとまった定休日を取る。
そしてその期間で旅に出るという感じです。
でも、のんびりお気楽な店主というわけではなく、
旅先で出会った食べ物、飲み物、スイーツをお店で出して
旅に出たかのような気分を味わってもらうというのが
コンセプトのお店なので、旅はこのお店と店主にとっては
とても大事なイベントなわけです。
主人公はそのお店にふらりと通うようになった瑛子。
瑛子は30代独身で世間からみると微妙な立場だけど、
ひとりの気楽さを満喫している自分もいるOL。
そんな彼女は6年前に後輩がカフェをやりたいから会社を
辞めたいと言われ、つい「簡単じゃない。辞めたほうが
良い」と言ってしまい、少し後悔していました。
そんな時、偶然入ったカフェが彼女のお店でしかも
とても居心地の良い場所になったのでした。
お話はそんな瑛子やその周りの人にまつわるちょっとした
事件を描いています。
エピソードにちょっと毒があって人間の嫌な部分が
如実に表れているところもあります。
私にはちょっと濃いかな。

でも、店主の円が紹介してくれる食事はどれも聞いた
ことのないものばかりで、とても楽しいです。
そして自分の常識というのは狭い世界で成立している
だけで、世界にはその常識を打ち破るようなものが
沢山あることを感じられます。
カフェルーズ行ってみたい♪

円も家族から下に見られて辛い思いをし、やっとそこから
抜け出して、自分の城、自分の居場所を作れたのに、
兄が妹の活躍に我慢できないのか、ちょっかいかけて
きたりとか、順風満帆ではありません。
だからこそ、そんな中でも頑張っている姿は格好良いです。





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Last updated  2023.01.27 17:24:10
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