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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「思い出のとき修理します」です。 ![]() 思い出のとき修理します (集英社文庫) [ 谷瑞恵 ] タイトルから不思議系の話だと思っていました。 ですが、そうではなく、過去の思い出を辿ることで 過去の傷ついた人々を癒やしていく話になっています。 実際のところ、鄙びた商店街の時計屋に掲げられた 看板が「思い出の時 修理します」と書いてあるの ですが、時計の「計」の字が取れてしまったために こんな味わいのある看板になってしまったわけです。 味わいがあるだけに先代も、今の店主も、そのまま あえて直さずにしています。 直せるのは時計たげなのですが、思い出や時そのものも 直せることを願っていたのでしょうか。 主人公の明里も、現在の時計屋の店主も過去に消化 できていない思い出を抱えているのですが、それを 抱えたまま様々なお客様(正確には時計屋のお客様 ではない場合が多いですが)の思い出を解きほぐして いきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.06.06 10:31:59
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