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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介」です。 ![]() ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介 [ 川瀬 七緒 ] 面白かったです。 桐ヶ谷京介の本職は服飾ブローカー。 才能はあるけど、販路がなくて廃業しそうな職人を 掘り出し、その腕を正当に評価してくれる人とを繋ぐ お仕事です。 この本の中でも言われるのですが、私も「ブローカー」 という言葉に胡散臭さを感じます。 ですが、桐ヶ谷自身の本物を見抜く力がなければ繋ぐこと なんてできない。 本物のブローカーはすごいですね。 さてそんな桐ヶ谷がテレビの公開捜査で10年犯人が 見つかっていない事件を知ります、 さらに被害者の身元も名前すら判明していないとのこと。 桐ヶ谷にはもう一つ才能があって福からその人の人となり、癖、健康状態、さらには精神状態まで見抜いてしまう というものです。 インチキとかではなく、服の引攣れや擦れ、バランスの 崩れ具合などを抜群の観察眼で言い当ててしまうのです。 当初、まったく相手にしなかった警察も、彼が服飾から 得たという情報が次第に有益であると認めざるを得なく なっていくのです。 この辺の警察の杓子定規な感じが徐々に崩れていくさまは なかなか面白いですね。 服飾の話も説明調になり過ぎずにうまく時代背景も 含めて語ってくれて、楽しいです。 服飾屋、仕立屋の見立ては当然、科捜研にはない視点で、 最後は警察と協力して事件を解決に導きます。 面白かったなあ。続編出ないかなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.06.27 00:08:59
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