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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「猫を処方いたします。」です。 ![]() 猫を処方いたします。 (PHP文芸文庫) [ 石田 祥 ] ずっと読みたかった本をようやく読むことができました。 yuが懸賞に応募して、この本と次作がセットで 当たりました♪何たる強運。 で、感想ですが、面白かった。 その病院(?)に心の不調を訴える患者が赴くと、 聞いているのかいないのか、よくわからないけど、 猫が処方されるのです。 「猫を10日間処方します。飲みきってくださいね」 なんて普通に言われます。 アニマルセラピーというわけでもなく、猫は自分の 思うまま過ごすわけですが、なんとなく気持ちが 前向きになったりしちゃうわけです。 まさに「猫が良く効いたみたいですねー」という 感じです。 これはまさにNNNと同じ匂いがします。 NNNとはネコネコネットワークという組織で猫に よる猫のためのネットワークで猫同士で情報共有 しながら、その猫に適したお家を見つけていく ための組織(?)です。 猫自身は自由気ままに過ごしているわけですが、 そんな子が人の救いになるのだとしたら、お互いの ために有益なことであり、猫のニャアニャア可愛い声に 騙されているわけではないのです。 ![]() NNNからの使者 あなたの猫はどこから? (ハルキ文庫) [ 矢崎存美 ] また、猫を処方された人の救いになったという点では 迷犬マジックに通じるところもあります。 マジックは迷子で一時的に誰かに飼われて、犬の散歩とか によって生活習慣が変わったり、新たな人との繋がりが できたりして、そしてマジックは満足したかのように また出ていってしまうのです。 そう、今回のお話のように処方期間が終わった猫を 返すように。 ![]() 迷犬マジック (双葉文庫) [ 山本甲士 ] 別にパクリとかそういう事を言いたい訳ではなく、 どのお話も好きということです。 言うまでもなく、動物を飼うには覚悟が要るので、 犬も猫も凄く好きなのですが、飼ったことはありません。 でも、だからこそ、そんな覚悟を乗り越えて、動物を 飼う決意をするお話はとても好きです。 ちなみに本作はこれだけではなく、ちょっととぼけた 医者と澄ました看護師には何やら謎があるようで、 話しぶりからするに二人はやはりアレなのでしょうか。 ということは2巻ではあの人が救われるのですかねー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.12 09:10:36
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