|
カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「上流階級 富久丸百貨店外商部4」です。 ![]() 上流階級 富久丸百貨店外商部(4) [ 高殿 円 ] 破天荒な外商、鮫島さんが活躍するシリーズです。 この本を読んでいると、ビジネスは理屈だけではないな と改めて感じます。 利があっても、結局は相対するのは人だから、情も 少なからず大事。情という言葉が違和感あるなら、 信用と言っても良いかもしれない。 今どきネットで何でも買えます。それこそ、上流階級で お金がいくらでもある方であれば。 そんな方に百貨店で買っていただくためにはどうすれば 良いのか、鮫島さんのやり方は「信頼を得る」という ことなのかなと思います。 例えば息子の結婚の相談、子どもの受験の相談、 著作権を侵害された芸術家の訴訟の相談、 親から独立してスタートアップする女性起業家の相談、 こんなのは本来外商の仕事ではないのかもしれません。 相談に乗っても物は売れないですからね。 でもそれは無形の力となり、お礼に何か買ってくれたり、 信用の置けるお友だちを紹介していただいたりなど 巡り巡り百貨店の、そして鮫島さんの成果となって 戻ってくるのです。 そんな頑張っている鮫島さんにも部下が二人付き、 さらには合併先から鮫島さんの能力を使い倒そうと する厄介な上司が現れます。 慣れないメンターの作業に戸惑う鮫島さん。 でも悩みのレベルかが違うなあと感じます。 部下との関係性、親密度がどのくらいかを意識した上で 「この位のことは今なら聞いても良いかな」などと 悩む鮫島さんは流石優秀な営業部員だと感じます。 さらに上司は美魔女と恐れられる優秀な女性管理職。 鮫島さんに次々と社内の打ち合わせに引っ張り出します。 疲労困憊して倒れそうになって、上司の意図がどこに あるか悟るのでした。 上司は合併相手からの刺客とも言われており、 鮫島さんが失敗すればそれも良し、成功したらその 成果は上司のものでもある、というわけでとちらに 転んでも美味しいという状況を追い込まれていた のでした。 そんな中、鮫島さんか選んだものは・・・ 面白かったです。 ラスト、お客様がお店を貸し切って1億円使って買い物 するというスカッとする話もあって爽快感もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.26 15:26:29
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想] カテゴリの最新記事
|