2024/09/14(土)00:25
【書籍感想】試験に出るパズル 千葉千波の事件日記
書籍の感想です。
今回は「試験に出るパズル 千葉千波の事件日記」です。
【中古】 試験に出るパズル 千葉千波の事件日記 講談社ノベルス/高田崇史(著者)
ちょっと不思議な本でした。
謎が出て、イケメンで聡明な千葉くんが鮮やかに
謎を読み解くのですが、実は微妙に勘違いだったり
みたいな話です。
例えば、第一話では喫茶店で売人が何らかの
方法で売買する場所を確認している。
しかし、その方法が分からない。
喫茶店で待ち伏せて、売人が何から情報を得ようと
しているか必死に考えます。
そして、ついに暗号を読み解き、売買の場所を特定
できた事で、めでたしめでたしなわけですが、
実は暗号だと思っていたものは何にも関係なくて
たまたま合致しただけ、というオチ。
他にも連続爆弾魔のメッセージの法則性を読み
取ったりするのですが、実は何の法則性もなく
いきあたりばったりだったり、とか。
千葉くんが頭が良くて無類のパズル好きなのが
わかるだけに微妙にずっこけるオチが面白い
ような肩透かしのような。
そんな感じの小説です。
軽妙な語り口で、ページ数はかなりありますが、
グイグイ読み進められます。