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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「クワトロ・フォルマッジ」です。 クワトロ・フォルマッジ [ 青柳碧人 ] 浜村渚の計算ノートでお馴染みの青柳碧人さんの作品 です。 それぞれに事情を抱えた4人の従業員が働くお店で 発生した殺人事件を巡って4人の視点に次々と変え ながら、事件を読み解いていきます。 謎解きというより、各人の事情がなかなか複雑で そこがだんだん明らかになっていくさまが面白いです。 最初の一人称視点である紅野は一緒に起業していた 先輩に逃げられ会社は倒産、ついでに奥さんに 離婚されるというなかなか辛い人生を背負っている のですが、他の従業員の状況がわかってくると たいしたことないんじゃないかと思えてきます。 周りの人が不倫や詐欺、潜入捜査など複雑な事情を 抱えているせいで、「お前は知らなくて良い」とか 「後で説明します」とか仲間はずれっぷりが 哀愁を誘います。 「何にも知らないくせに」も言われてましたね(笑) 最後は警察を巻き込んでの大騒ぎとなりました。 紅野は少しは前向きに生きていけそうかな。 これも娘さんのおかげですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.12.02 00:26:54
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