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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「我が友、スミス」です。 ![]() 我が友、スミス [ 石田 夏穂 ] ボディービルダーのお話です。 主人公のU野はジム通いをする女性です。 痩せたいわけでもなく、ただ筋肉をつけたいと 思っていたU野にO島が話しかけてきます。 O島は男性だとばかり思っていたのですが、 O島も女性なのかな。 O島が立ち上げるジムへの勧誘なのですが、 そのジムに入って下さい大会に出ることに 誘われるのです。 「あなたならできる」という言葉に誘われ、 U野は初めて大会出場を目的に体を鍛える のでした。 鍛えに鍛えた先にU野が見たものは・・・? U野が鍛える過程が丹念に描かれていてとても 興味深かったです。 自分が鍛えたい部位をピンポイントで鍛える ことが難しかったり、関節や筋に負担をかける トレーニングはNGとか、面白かったです。 また大会に向けて、体を鍛える以外の部分にも 気を配る様子もなるほどねーと思いました。 ムダ毛、肌艶、日焼け具合など緻密な作業ですね。 ちなみに体鍛える人って自分の筋肉に見惚れる ような印象があって好きじゃなかったのですが、 芸術家が自分の作品に見惚れるのは普通ですよね。 しかも筋肉はただ強い力で刺激を与え続ければ 良いわけではないそうで、少しずつしか育って いかないのです。その集大成にうっとりするのも 仕方ないのかなと思いました。 さて、U野はボディービル大会がとても窮屈で あると感じてしまいます。 女性のビルダーは体を鍛えること以外のことも しないといけないこと。自分の居場所を見つけ ようとU野はあがくのでした。 面白かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.02.19 08:15:36
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