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ハワイは比較的治安が良い地とはいえ、暴走族も居れば置き引きもいる。荷物持ちとしておととを付き添わせていたものの、バカなので喧嘩でもしている可能性は否定できない。まして手に持つブランド品の紙袋の数々、 鴨が葱背負って歩いてる も同然。御庭番が不安に駆られているその時・・・ 「ただいま~ッ!あーッ疲れた!!」 とブラザーが手に手に荷物を持って入ってきた。他ならぬ我がをとと。その横にはおかんがこれまた大屋政子みたいな格好で立っていた。 『何をやっとんじゃ!!もう集合時間じゃぞ!!』 「ちょ、ちょっと待ってくれよぉ~。オレは母ちゃんの買い物に付き合わされただけだぜ?!』 『母上も集合時間に遅れないようにお帰りあるようにあれほど申し上げたではありませぬか?!』 「ん?だから間に合うように帰ってきたではありませぬか。」 そう言うことじゃなくて~ (T▽T) しかし、ここで口論している暇は無い。御庭番は遅れて来た母子を急き立て、集合場所へと向かった。 サザエさん一家並のドタバタ劇はあったものの、何とか無事にバスに乗り込んだ御庭番一行。若干一名を除いてパーティに参加する”らしい”格好。今更説明するまでも無い若干一名は他ならぬ御庭番。昼間に購入した勝負服・アロハに短パンを着込み すね毛丸出し で、クルーザーに乗り込む。ハーバーでは来る新年を祝う人々が、オリエンタル色満載なファイヤーダンスで盛り上がっていた。クルーザーは三層構造になっており、上から順番にハイソなお方達が集う。で、御庭番一行は、とーぜん・・・ 一番下でした (T▽T) 船内でのディナーは立食式かと思いきや、狭いテーブルがすれ違う隙間も無い程並べられていた。御庭番一行は、ウェイターのお嬢ちゃんに案内されてその一席に着く。ふと見るとその席には”HAPPY NEW YEAR”と書かれたプラスチックのシルクハット(ってちょっとおかしいが)とニコちゃん大王の鼻みたいな被り物が。 『なんじゃこれ。こんなものかぶれるか、全く。』 と、御庭番はこんなちゃちなオモチャには目もくれず席に着き、ところで、母上今日は・・・』なんぼ銭を遣ったのかと聞こうとしたら・・・ おとんとおかん被ってました、オモチャ (T▽T) (しかも喜色満面の笑顔で) 「どうじゃ?似合うか?」 「百合之介、写真撮ってたもれ」 『嫌です。馬鹿っぽいから(--;)』 と言って鄭重に断りましたよ。従って写真はございません。あしからず。 新年まで後2時間、御庭番一行を乗せたスター・オブ・ホノルル号出航。天気は良く無いが、ハーバーに隣接するホテルや街並みの明かりが波立つ海面に映えて美しい。御庭番はしばしその風景に見蕩れることなく薄暗い船内を見回した。 が 周りにいるのは家族連れか年老いたアメリカ人ばかりで、美女なんざ独りもいらっしゃいません。仕方が無いのでテーブルに置かれた食前酒のシャンパンをちびちびやっていると ”はいど~も~、皆さんこんばんわっ!今日はスターオブホノルル号にご搭乗頂きまして誠にありがとうございますっ!今日の司会進行を勤めます、私、チャーリーでございます!宜しく~” ってインチキ臭い外人が(ってか、こっちじゃ拙者の方がガイジンなんだが・・・)。どうしてハワイのアメリカ人ってヤツはヤンキーテンションの日本人みたいに日本語ベラベラなんでせうか。英語が苦手な御庭番としては助かるんだがなんか胡散臭い気がしないでも無いですな。 船が出港して暫くはチャーリーの捲くし立てるようなトークと、ジャズ演奏でディナーを楽しむ。が、元々御庭番は 巨大なアメリカザリガニ のことだとばっかり思ってましたが(昔、国許の田んぼで採れたザリガニ生で食ったことがあるが泥臭くて食えませんですた)、ハワイのアメリカザリガニは馬鹿うまでございました(殻が固くて歯が欠けそうになりましたが・・・。) 何時の間にやら演奏が終わり、船内が一際暗くなった。すると船室の向こうから腰蓑付けた肌も露な男女が登場、そう、 ハワイアンダンスの始まりだ フラダンスの様な可憐な踊りとは異なり、こちらはアップテンポのダンス。サンバっぽいって言えばサンバのリズムのような気もするが、正直憶えてませんなんか後からドロンジョ様みたいのも出てきて胸をフリフリお尻をフリフリやってますたが、御庭番は食うのに専念してましたので、ほとんど見てませんですた(^▽^;)。 ショーの後は再びチャーリーが出てきて軽口叩いた後にジャズ演奏再開。その途中、 ”It is 10 more minutes till 2005.” と言うアナウンスが入った。さあ、いよいよNEW YEARだだだだだ!!!!! アメリカザリガニ食ってワインも呑んで腹一杯の御庭番、”新年まで後10分”のアナウンスを聞くやデジ亀と呑みかけのワインを持ってデッキへと飛び出す。湾内には他のディナークルーズの船が何艘も出て、皆思い思いに悲喜交々の2004年に別れを告げるべく盛り上がっていた。 ”It is 1 minutes till New Year” 再び合図のアナウンス。デッキの蓮向かいには大きな船が船影を波に揺らしていた。時計を見ると残り30秒。後15秒・・・10秒・・・ そしてカウントダウンが始まった。 Five Four Three Two One Zero Yeah!Happyy~NEWw~Yearr!! 放たれる花火は夜空を焦がさんばかりに次々と舞い上がり、暗い夜に大輪の光の華を咲かせた。それは正に今、年が変わった瞬間だった―。 『いやー!はっぴぃにゅういやあああ!』 興奮した御庭番が隣に立っていた髭面のガイジンに握手を求めると、 「ハッピーニューイヤー」 と言って笑顔でシェイクハンドしてくれましたよ。人差し指が無かったんで凄い違和感感じましたけど・・・(^▽^;)。 新年を無事に迎えた船内は、年が改まるやチークダンスが始まり、御庭番が居心地の悪さを感じながら酒を呑んでいると、やがて船は船首を港に向けて出航したハーバーに戻った。 『いやー、楽しゅうございましたな。』 御庭番は上々の気分でバスの隣の席に座ったその他大勢にそう言ったが、 「わしゃ、疲れた・・・」 「わらわ、眠い・・・」 「あー、なんか、やっぱ日本の正月の方がいいわ・・・」 と、ヘタレておりました。なんつーか、根っからジャパニーズなんですな。拙者の身内は。 『あ、明日はいよいよ待ちに待ったワイハの海で馬鹿んすじゃ。楽しみだのう。』 と言って期待に胸を膨らませていると、バスはホテルに到着。御庭番は独り自室に戻ると、徐にテレビを付ける。 (お、天気予報やっとる) グッドタイミングでアメリカ全土の天気予報がやっている。英語なので何言ってるのか判らないが、画面には一目見て明日の天気が判るマークが。どうやらメイン(本土)は新年早々生憎の空模様らしい。 (わはははは♪元日早々気の毒なこってすな) 御庭番は日本から携えてきたジョンダニエル氏の小瓶をちびちびやりながらやっていると、画面が切り替わり、”HONOLULU”と言う文字が。どれどれ、明日の天気は・・・っと。 ・・・・(゜ー゜;)。。。 なんじゃそらそら (T▽T) 画面を見て一瞬にして酔いが覚めた御庭番、唐突に枕元にあったてっしに手を伸ばし、大量のてっしを取り出して、ベッドの上で何やらモゾモゾ。2、3分ほどして・・・ テルテル坊主完成 (あのですね、○○歳過ぎたいい大人がテルテル坊主作る心境って判ります(T▽T)?) ハワイは今は乾季。風の向きが変わると天気がコロッと変わるので、天気予報は必ずしもアテにならないと聞いていたが・・・ 全く無風なんですが (T▽T) さあ、新年一発目の馬鹿んすはどうなるか!?御庭番は”失われた夏”を見事奪還することができるのか!?ドキドキの展開は次号を待て!!(と言うことでまだ続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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