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森田理論学習のすすめ

2019.10.23
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カテゴリ:森田番外編
樹木希林さの座右の銘は、「おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればよい」だそうだ。

この言葉は、森田で学習したことが多分に含まれているような気がする。

「おごらず」・・・「欲張らず」と言い換えてもよいと思う。欲望を無制限に追い求めるような生き方は、どこかに無理がある。森田では「生の欲望の発揮」をことさら重視しているが、それが唯一無二の考え方だと理解しているとすれば、それは美しき誤解である。
森田で本当に言いたいことは、最終的には欲望と不安の調和をとる生き方を勧めているのである。
車のアクセルを踏み込まないと前進することはできない。アクセルを踏み込むことがまず重要である。
でもカーブに差し掛かったときは、今度はブレーキを踏み込むことが、重要になる。
人生はアクセルとブレーキをその場の状況に応じて、臨機応変に使い分けることなのである。
そうすれば欲望の行き過ぎが適度に調整されて、無理がなくなる。「おごらない」人になれると思う。

「人と比べず」・・・人の優れたところと自分の劣っているところを比較することは、百害あって一利なしだと思う。自分で自分を嫌ったり、否定していては苦しい人生になる。
人と比べるということは、自分に「かくあるべし」を押し付けることにつながる。
完全、完璧、理想を押し付けて、その世界に引き上げようとしたり、現実の自分を否定していると葛藤や苦悩が生まれてくる。
これが神経症の発症の大きな原因になっていることは、森田理論を学習した人は、よく理解しておられることと思う。

ただ、人と比較することは、デメリットばかりではない。
人と比較することで自分の現状がよく見えてくるという面がある。
事実や現状が正確に理解できれば、自分の問題点や課題が見えてくる。
そこから、自分の取り組むべき課題や目標を明らかにして、努力していくことは大切なことである。
ですから、「人と比べる」というのは、比較して劣等感で苦しむために活用するのではなく、自分の課題や目標を見つけるために刺激として利用するという方法もあるのだ。

「面白がって」・・・神経質な人は好奇心が旺盛である。興味や関心があることはできるだけ手を出してみる。すると弾みがついて、どんどん心身共に活動的になっていく。
そうしないと、自己内省力が表面化してくる。
思いつくことや考えることが内向きになってくる。
ネガティブなことばかり考えて、自分を責めるようになる。

「平気に生きる」・・・これは2つの意味があると思う。
一つは、他人の思惑に振り回されるのではなく、「自分はどう考えているのか」「どうしたいのか」「どういう気持ちなのか」を最優先する。他人中心的な生き方ではなく、自分中心の生き方を押し通していく。自分の素直な気持ちのままに、前向きに生きていくことだ。
もう一つは、自分の生活で必要な日常茶飯事は、他人任せにしないで淡々と自分でこなしていく。
凡事こそ丁寧に真剣に向き合って生きることである。
雑事、雑仕事といわれているものに真剣に取り組むことで、幸せが近づいてくる。
いくら経済的に恵まれているからといって、他人に依存する生き方は精神的には地獄の苦しみとなる。
この2つを平々凡々と実行できるようになりたい。
「平気に生きる」ということは、無理のない当たり前の生き方のことなのだと思う。

樹木希林さんは優れた役者であるとともに、それ以上に日常茶飯事、子育て、他人との付き合いに力を入れられていた。
それはお母さんそっくりな子供の也哉子さんの発言内容を聞けばすぐに分かる。
ほぼ母子家庭だったとはいえ、樹木希林さんは優れた教育者でもあったのだ。






Last updated  2019.10.23 15:27:46
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