2014/06/22(日)10:01
「形外先生言行録」と「森田正馬評伝」
森田正馬生誕100周年の事業として「形外先生言行録」「森田正馬評伝」「森田正馬全集」刊行された。
「森田正馬全集」は今でも買ってきて読める。
特にその5巻は圧巻である。
ところが、「形外先生言行録」「森田正馬評伝」は絶版である。
「形外先生言行録」は元入院生、親しく交流のあった人たちの追悼集である。
そうそうたる人たちが名を連ねておられる。
森田先生の日常生活のなかでの指導内容がとてもよく分かる。
全集第5巻の次に衝撃を受けた本であった。
この本からの引用はとても多い。
いつでも買える状態にしてほしいものである。
「森田正馬評伝」は野村章恒先生の書かれた本である。
これは森田先生の伝記である。
これほどまで調査をして克明に描かれた本はない。
ちなみに野村章恒先生は高知の出身である。
野村先生のお父さんと森田先生は、高知中学の同級生であった。
野村先生のお父さんは優秀で、確か京都帝国大学に行かれたように記憶している。
森田先生は高知中学時代は最下位の成績だったこともあるようだ。
成績の席次が公開されていた。
ともあれ、森田先生の人となりがとてもよく分かる。
私はこれを見て森田家の家系図を作り上げた。
森田先生の墓参りに行ったとき、墓に刻んである名前はほとんど理解できた。
わたしはかねてからこれらの本をぜひとも読みたいと思っていた。
長い間かなわない夢であった。
古くからの会員に相談したところ、その会員はすべて購入して持っておられるという。
よかったら貸してあげてもよいという。夢がかなった瞬間であった。
早速借りて、「形外先生言行録」はすべてコピーさせてもらった。
とてもありがたかった。
森田正馬評伝は、分厚い本であったが全部読ませてもらいました。
それ以来森田先生がより身近に感じられるようになりました。
多分古い会員の中には持っておられる方がおられると思う。
関心のある方は一度あたって見られたらどうだろうか。