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森田理論学習のすすめ

2015.11.30
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「かくあるべし」という思考方法をとる人は、他人や物事を受容するよりも、変革意識の強い人だと思います。改革、革命意識が強い。それは一面問題意識の強い人でもある。
強い生の欲望を持っている人だともいえる。

でも、そういう人は、どちらかというと相手の話をよく聞くことが苦手である。
相手を受容し、共感、友愛、共存、妥協、協力的な関係になることが苦手である。
どちらかというと支配欲、権力欲、コントロール欲求が前面に出て、他人と対立することが多くなる。
勝つか負けるか、支配するか支配されるかという関係になりやすい。
アドラーが言うところのタテの関係になりやすい。

しかしその思いは空回りすることが多い。
無理矢理自分の思うように相手を動かそうとすると思想の矛盾で苦しむようになる。
人間関係でいつもつまずいて気まずい思いをするようになる。
人間関係がうまくいかないのは、支配欲求が強すぎて、それが表面化しているからである。

そういう人は人間関係のコントロール欲求だけでは終わらない。
恐怖や不安な感情も自分の意思の力でねじ伏せようとする。
自分自身でさえも理想の自分像を掲げて自己改造を試みるようになる。
でもうまくいかなくて自己嫌悪、自己否定に陥ってしまう。
さらに天然自然も自分たちの意のままに作り変えようとする。

さらに、「かくあるべし」思考をする人は、頭の中で完全、完璧、理想の状態をイメージして、そこから現実をみる傾向が強い人でもある。
自分の持っている素質、容姿、性格、境遇等は常に完璧を求める。

自分の持っている能力は当たり前だと思う。
自分になくて相手にあるものがよく見える。ないものねだりをするようになる。
あるもの、持っている、そなわった能力を活かすという気持ちになれない。
ないものを獲得して、完全、完璧、理想の自分を目指そうと努力する。

そういう完全欲は自分に向けられるだけではすまない。
不快な感情も不安や違和感が一つもない100%爽快な状況を求める。
他人の欠点や弱みは絶対に許せなくなる。見逃すことがない。完全を押しつけて当然と思っている。

生の欲望が強い。問題意識が強くて、変革意識が強いということは一面ではいいことだと思う。
また完全、完璧、理想を追い求めることも、一面では素晴らしいことであると思う。
しかしそれが極端になると、他人の気持ちを思いやることなく、やりたい放題になる。
すぐに相手を自分の意のままに操ろうとする。

完全主義が強いと、不完全なところにばかり注意が向いていく。
本来なすべきことがおろそかになる。その結果いつもうつ状態を抱えて気が晴れない。

そうした状況から抜け出すにはどうしたらよいのだろう。
まず私たち神経質者はそういう傾向が強く表れやすいということはしっかりと自覚しておく必要がある。
そして相手を受容し、共感、友愛、共存、妥協、協力的な関係を作り上げる方面にこそ全力で取り組んでゆかねばならない。
そうしないとバランス、調和がとれないのである。
調和がとれないと窮屈な欲求不満だらけの生き方になる。
完全主義についても、その方向で努力していくことは必要な場合がある。
でもそれに固執すればむしろ弊害の方が大きい。
だから、ほどほど、60%で折り合いをつける生き方を身につけていく方向性に舵を切りなおさなければならない。
その方がよほど意味がある生き方ができる。
その方に注意を向けることによって、バランス、調和をとっていく道を探っていくべきであろう。
森田でよくいうバランス、調和を取り戻す必要があるのである。
森田先生の言われる精神拮抗作用の考え方はしっかりと身につけたいものである。







Last updated  2015.11.30 06:48:09
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