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森田理論学習のすすめ

2016.03.27
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藤田英夫さんは、現代は人間が「ロボット症候群」に陥っているのではないかと言われています。

ロボットの特徴とはなにか。
まず夢を持たない。問題を背負うこともなければ、悩むこともない。
困っているロボットを見たことがない。問題意識もなければ、疑問も持たない。
やる気もなければ、さぼる気もない。
自動的に動くことはなく、他力を加えないと動かない。
力を加えてさえいれば、それが作用する範囲でいつまでも動く。
指示・命令どおり完璧に動く。間違いなど起こさない。
頭で分かっていることだけをやり、分かっていないことは何一つやらない。
状況が変わっても、けっして臨機応変に対応することはない。

これに対して人間の場合はどうか。
まず、欲望を持たずには生きていけない。さらに言えば夢を持たずにはいられない。
そのために、絶えず問題を背負っていて悩みは果てることがない。
人間は問題意識もあれば、頭の中では疑問でいっぱいだ。
やる気もあれば、さぼる気もある。
他力によって動くとは限らず、しかし自発的に動くことが多い。
指示・命令どおり完璧に動くことはとても難しい。よく間違いや失敗を起こす。
頭で分かっていないことでも、やらざるをえなくなればやる。
状況が変われば、即それに対応する。人間は閃きや感性などの心で感じて動く動物である。
これらを持ち合せていることが人間たるゆえんである。
(人間力をフリーズさせているものの正体 藤田英夫 シンポジオン参照)

それでは「ロボット症候群」に陥った人の特徴はどのようなものなのか。
まず生の欲望、夢、希望、目標を持たなくなり、努力することを止めてしまう。
確かにそうである。自らすすんで夢や目標の達成に向かって挑戦するということをしなくなる。
その分、他人が目標達成のためにチャレンジしているのを見て楽しんでいる。

でもそれだけでは生きていくことがつまらなくなる。
そこで物質的な豊かさや刹那的快楽を無制限に求めて心の渇きを癒そうとしている。
そのためには、働き蜂のように人間関係や過重労働に耐えながら、必死になって働かなければ生存は保障されない。
その結果、身体疾患や精神疾患を病み、苦しむ人が増えてきた。
年金暮らしや親の庇護にある人以外は、そうした社会の仕組みの中から抜け出すことはほぼ不可能となっている。

次に、会社では指示・命令・強制されたこと以外は手をつけなくなった。
言われたことだけを何の疑問も持たずにただ淡々とこなすようになってきた。
すると物事を深く考えるという人間だけにそなわっている能力が衰退してきたのだ。
しだいに大脳を使って考える機会が減少して、思考能力、感じる力、感性などは衰えてきた。
つまり静かに大脳の廃用性萎縮現象が起きてくるようになった。
今や五感力の喪失の時代とも言われるようになってきたのだ。

それに伴い現実の問題を解決する能力も衰退してきた。
それは人間が人間力を発揮する機会を奪われて、人間が道具力としてのみ評価され、人間のロボット化が深刻な状態になってきたことの証である。
苦役労働に耐えて生活費を稼いでくる生活を続けて、一方では所有欲や快楽欲求に振り回されるようになってきた。
今ややりがいや生きがいなどということはほとんど考えなくなった。
つまり人間のロボット化の完成である。

ロボットと同じように、新しい気づきや発見もなければ、問題意識や疑問も湧きおこらない。
またいったん問題が発生しても解決能力がないので右往左往するばかりで、解決の糸口さえ見つからない。
問題を自らこじらせて拡散させ、破滅的な方向に発展していくことも多い。

会社では最近成果主義がはびこり、業務遂行能力や特殊技能のないものはリストラに追いやられる。
でも今まで指示・命令に素直に対応する教育をしておきながら、急に問題意識を持て、オリジナリティを発揮して会社の利益確保のために貢献しなさいと言われてもどだい無理な相談ではなかろうか。
さらに自分のこれからの人生をいかに生きていくかを考え、人類の将来への幸せに思いをはせることはできなくなっているのではなかろうか。
我々はもはやロボットとして生きながらえているだけなのではないか。

これらの問題に対して、森田理論を学習すればするほど、人間本来の生き方を目指しているように思えてならない。
「ロボット症候群」から抜け出して、本来の人間の在り方に回帰していく道の一つを森田理論は明確に打ち出していると思う。
私たちはそれを大いに深耕させていこうではありませんか。
それが自分の人生と人類の将来にかかわってくるものだと思います。






Last updated  2016.03.27 06:32:14
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