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森田理論学習のすすめ

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2017.12.26
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カテゴリ:神経症の成り立ち

今月号の生活の発見誌に高良武久先生の対人恐怖症の記事があった。
要旨を簡単に整理して私の感想を述べてみたい。

まず、対人恐怖症の克服にあたっては、神経症のカラクリをよく自覚することが大切であると言われる。
神経症は器質的なものから来るのではなく、精神的なカラクリから起こってくるものだという事を学習する必要がある。
学習単元で言えば、神経症とは何か、神経症の成り立ちの学習である。

神経症の治療で最も大切なのは、 「あるがまま」ということだといわれています。
「あるがまま」の要点は2つあります。

・人前に出て臆する気持ち、あるいは怖いような気持ちが起これば起こるままにまかせ、それに反発しないで「あるがまま」に受け入れるということです。

・それらの気持ちを持ったまま、当面の目的に没入していくのであります。行動のほうを変えていくということです。
飛び込み台から飛び込む3つのタイプ分けはとても分かりやすい。
恐ろしいから飛び込まないというのは気分本位の態度です。
先に怖ろしい気持ちをなくしてからと飛び込もうとする態度は神経症の発症につながります。
怖ろしい気持ちを持ちながらも、飛び込む態度を恐怖突入といいます。
森田理論学習ではこれをお勧めしています。
これが事実本位・物事本位の生活態度となります。

次に、神経症の人の特徴と改善点について次のように述べておられます。
・対人恐怖症の人は、人と会って話をする時、自分のことばかりに注意を向けています。
自己中心的というか、自己防衛に専念しています。
そのような自己内省一辺倒の態度から、外界に視線を向けて、目的本位、物事本位の生活態度に変更していくことが大切です。
自己内省はよい面もありますが、それと「生の欲望の発揮」とのバランスをとることのほうがもっと大切です。
我々の場合、バランスをとろうと思えば、「生の欲望の発揮」に重点的にエネルギーを投入することです。その際、不安、恐怖、不快感、違和感は、この際つつきまわさずにそっとしておくことです。

・神経症の人は物事がうまくいかないと、俺はもうダメだと劣等感を起こしやすい傾向があります。
普通の人は、物事がうまくいかないと、 「どこがうまくいかなかったのか、どの点が悪かったのか、どうすればうまくいくのか」と考えます。
神経症の人は、物事がうまくいかなかった原因を、全て自分のせいであるという風に考えやすいのです。
これは森田理論で言うところの、「認識の誤り」にあたります。認知療法でいう「認知の誤り」です。
その特徴は次のようなものです。
1、考えることが無茶で大げさであり、論理的に破たんしている。
2、マイナス思考、ネガティブ思考一辺倒である。そして、自己嫌悪、自己否定に陥っている。
3、事実を無視して、実態から遊離して、勝手に先入観、決めつけをしている。
4、完全主義、完璧主義、「かくあるべし」思考に陥っている。
私は「認知の誤り」の学習は一単元として独立させて、自覚を深めるとともに改善策を学習しておく必要があると考えています。

・神経症の人は、形が崩れています。
形を正していくようにすれば、その形に伴って、心の内容も良くなります。
だんだん寒くなってくると、寝床から起き上がるのが辛くなります。
誰でも起きるより寝ていた方が楽です。
それで中には、 「起きる気持ちが起きてきてから起きよう」と言うような人もいます。
起き上がる気が起こってくるまでに、なかなか時間がかかります。
パッとはね起きれば、それで気分が変わるのであります。
そのようなわけで、神経症の人は生活のリズムが崩れています。
日常生活を規則正しく人間本来の姿に戻していく必要があります。






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Last updated  2017.12.26 06:30:09
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